ユニバーサルロボットが革新的なオンラインツール「UR Studio」を発表
デンマークに本社を置くユニバーサルロボット(UR)は、新しいオンラインシミュレーションツール「UR Studio」を発表しました。この革新的なツールは、URの先進的なオープンプラットフォーム「PolyScope X」に基づいており、ユーザーは仮想の環境でロボットセルを設計し、検証できる支援を行います。
導入前に効果をシミュレーション
UR Studioの最大の魅力は、実際の環境を仮想空間に再現できる点です。ユーザーは、周辺機器の配置やロボットの動作を含む全体のシミュレーションを行うことで、導入の効果を事前に確認することができます。これにより、ロボットの動作確認や作業フローの最適化を進めることができ、リーチ、速度、サイクルタイム等の要素を可視化できます。このアプローチにより、投資効果(ROI)を最大限に生かしながら、迅速な意思決定が可能です。
経験者から初心者まで対応
URのチーフプロダクトオフィサーであるテロ・トロネンは、「UR Studioは導入の安心感とスピードを提供することを目指しています」と述べています。自動化に初めて挑戦する人でも、複雑なロボットセルを扱う経験豊富な専門家でも、確実性が求められる場面で役立つツールです。直感的なインターフェースを利用して、レイアウトや動作の検証を行うことで、ロボットセルの性能をシミュレーションできます。
フルカスタマイズが可能
UR Studioでは、すべてのURロボットと様々な構成要素、さらにはエンドエフェクタを自由に組み合わせることができ、ユーザー特有の作業環境を3Dモデルをインポートすることでリアルに再現可能です。これにより設計段階で問題点を早期に発見し、実際の立ち上げを早め、高額な変更コストを回避することができます。
無料で簡単に始められる
UR Studioは完全に無料で提供されており、専用アプリケーションのインストールなしにブラウザで直ぐに利用が開始できます。最新の操作画面はシンプルで、マシンテンディングやねじ締めなどの代表的なアプリケーションテンプレートが用意されているため、迅速にシミュレーションの設定ができます。
PolyScope Xとの連携と将来への展望
このツールは、設計段階からシミュレーションを重視した「PolyScope X」との連携が想定されています。UR Studioで作成されたプログラムは直接URロボットにインポート可能で、構想から実運用に至るまでのギャップを埋めることが期待されています。さらに、UR Studioは多言語に対応しており、日本語、ドイツ語、スペイン語、中国語(簡体字)などが利用可能です。
まとめ
UR Studioは自動化の導入プロセスを大いにサポートするオンラインツールです。直感的な操作性や仮想空間でのシミュレーションにより、誰もが簡単にロボットの導入を検討しやすくなっています。今後のさらなる発展と多言語対応にも期待が寄せられています。詳細については、公式サービスサイトをご覧ください。