Quectelが日本市場に本格進出、IoTソリューションを拡大する新戦略

Quectelの日本展開とIoTソリューションの重要性



グローバルなIoTのソリューションプロバイダー、Quectel Wireless Solutions(クエックテル)は、日本市場において新たなビジネス戦略を展開します。今後の日本向けビジネスの拡大にあたって、Quectelは顧客とのパートナーシップを強化し、必要な人材の採用を進めることで、競争力を高める方針です。

Quectelは2010年に上海で設立され、セルラーIoTモジュールを中心に、GNSSやアンテナ、コネクティビティサービスなど、多岐にわたる製品を提供しています。特に、5Gや4G、LPWA対応のセルラー通信モジュールは、世界の市場で圧倒的なシェアを誇っています。現在、50カ国以上で7,000社以上にサービスを提供し、その売上高は年間17億米ドルを超えています。

日本市場におけるQuectelの取り組みは、昨年3月に日本オフィスを設立したことから本格化しました。既にPCや車載機器、スマートメーター、ゲートウェイ・ルーター等への導入が進んでおり、ますます多様化するIoTソリューションのニーズに応えています。今後は見守り端末や農業関連のデバイス、トラッカー、ヘルスケア用のセンサー等、中小製造業やベンチャー企業からの需要に対しても、積極的な営業活動を行う予定です。

特に注目すべきは、Quectelが新たに提供を計画しているConnectivity-as-a-Service(CaaS)です。このサービスにより、顧客は自社のモジュールやアンテナに接続機能を容易に追加できるようになり、世界中で高品質な接続環境を享受できるようになります。CaaSは、「QuecCloud」というオープンプラットフォームの重要な一部を成しており、IoTソリューションのエンドツーエンドの展開をサポートします。

QuectelのConnectivity Management Platform(CMP)では、既にアジア地域で3,000万以上の接続を管理しており、顧客はIoT展開に関しての完璧な制御と可視性を得ることができます。この管理プラットフォームは、業務の効率化やコスト削減に寄与し、簡素化されたデバイス管理を実現します。また、Quectelは、すべてのネットワーク周波数帯(2Gから4G、LTE-M、NB-IoT)をサポートしており、次世代のSIM技術(eSIMやiSIM)も統合しているため、今後のIoT市場における重要なプレイヤーとなることが期待されています。

QuectelのCEOパトリック・チアンは、日本市場におけるビジネスの重要性を強調しています。「日本は製造業の大国であり、Quectelが提供するIoT製品が広がることで、私たちの成長戦略が確実に前進します。日本の皆様にIoT拡大への貢献を続けていきたい」と述べており、積極的な投資の考えを示しています。

Quectelは、グローバルなIoTを牽引する企業として、その技術革新と顧客重視の姿勢をもって、これからの日本におけるIoT市場のさらなる発展に寄与することを誓っています。

会社情報

会社名
Quectel Wireless Solutions Co., Ltd.
住所
No.1016 Tianlin Road, Minhang District, Shanghai, ChinaShanghai Business Park Phase III (Area B)
電話番号

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