デジタルツイン技術を活用した物流倉庫の革新セミナーに参加

デジタルツイン技術で物流を革新

近年、物流業界は多くの課題に直面しています。特に、出荷の小口化や作業の複雑化が進む中で、効率的な現場運営が求められています。このような状況を受け、株式会社ゼネテックは、最新の技術を駆使して物流倉庫の現場改善に注力しています。

倉庫DX実現に向けたセミナーに登壇

2023年、ゼネテックは「倉庫DX実現に向けたスタートアップの革新サービス紹介セミナー」において、「物流倉庫のデジタルツインによる課題の可視化」と題した講演を行いました。このセミナーは、物流業界の2024年問題を含む省力化や生産性向上をテーマに、関係者が集う貴重な場となりました。

FlexSimを活用した取り組み

ゼネテックが紹介したのは、3Dシミュレーションソフト「FlexSim」の特長です。このソフトウェアは、倉庫のレイアウトや作業工程をリアルに再現することができ、プログラミング知識が無くても簡単にシミュレーションを行えます。このツールを使うことで、現場のボトルネックや稼働率を視覚的に把握し、さまざまな運用パターンを低コスト・低リスクでテストできます。これにより、レイアウトや人員配置の最適化、さらにはエネルギー消費の削減といった様々な課題への対応が可能となります。

実際の導入事例を通じた説明

講演では、実際の導入例をもとに「FlexSim」がどのように現場改善や迅速な意思決定を支援するかを具体的に解説しました。これにより聴衆は、現場改善に向けた新たなアプローチを理解することができました。

FlexSimの概要

「FlexSim」は、物流や生産の最適化を行うために開発された3Dシミュレーションソフトです。米国で開発され、世界81カ国以上で約60,000ライセンスが導入されています。ユーザーは、工場や物流倉庫のモデリングを行い、人やモノの動きを精密に検証することができます。このソフトは、稼働率や作業負荷、作業時間を分析することで、デジタルツインを構築し、業務の効率化やコスト削減を目指します。

ゼネテックのビジョン

ゼネテックは、1985年に設立され、ソフトウェアとハードウェアの融合によるシステムソリューションを提供しています。代表的な製品としては、「FlexSim」以外にも3D-CAD/CAMシステム「Mastercam」や、製品ライフサイクル管理ソフト「Windchill®」があり、それぞれがものづくりの現場での効率化や生産性向上に寄与しています。さらに、災害時の位置情報共有アプリ『ココダヨ』を取り入れ、位置情報技術の活用にも取り組んでいます。