横浜で始まる新たなアートの旅『テキスタイルデザイン展』

横浜での『テキスタイルデザイン展』の魅力

横浜市南区大岡に位置する株式会社日進感光は、60年の歴史を誇る染色業者として知られています。このたび、同社が新たに開業したアートギャラリー＆カフェ『OASIS』で、吉野寛氏の最新作による『テキスタイルデザイン展』が始まりました。本イベントでは、染物の魅力とその背後にある伝統技術について深く知ることができます。

アートギャラリー『OASIS』の開業

『OASIS』の開業は、株式会社日進感光が3年間にわたって進めてきたリノベーションプロジェクトの成果です。新たに生まれ変わったこの場所では、ギャラリーとカフェ、ショップが一体となり、来訪者に心地よい体験を提供しています。特に、1階のギャラリーでは、吉野寛氏自身が手掛けたオリジナルのデザイン作品が展示中です。

テキスタイルデザイン展の内容

『テキスタイルデザイン展』では、五元素である「天、空、風、火、地、水」をテーマにした作品が披露されています。特に、手捺染技術を駆使して作り上げられたスカーフやトートバッグはいずれも美しく、熟練の技術者たちの手によって仕上げられたものです。これらの作品を通じて、訪れた人々は横浜の染物技術の深い歴史にも触れることができるでしょう。

特別展示と作者の解説

さらに、この展覧会では、希望する方に対して吉野寛氏自身が作品の解説を行う特典も用意されています。作品背後にあるストーリーや技法についての直接の学びは、訪問者にとって貴重な経験を提供します。この機会にぜひ、横浜の文化と芸術に触れてみてはいかがでしょうか。

OASIS カフェ＆ショップ: デザイン商品と特別メニュー

同時に、2階にはカフェとショップも併設されており、吉野寛オリジナルデザインの小物が販売されています。展示会で使用された生地を使ったトートバッグや巾着など、リバーシブルでデザインされた商品は、季節によって着用を変えることができる楽しいアイテムです。また、カフェでは、夏の新メニューとして特製のかき氷が用意されています。食感の異なる削り方で作られたかき氷は、暑い夏の日にぴったりの一品です。

地域のアートと伝統技術を未来へ継承

横浜は、元町や中華街、みなとみらいといった観光名所がある一方で、染色業の町としての歴史も秘めています。過去には130社以上の捺染企業が存在し、多くの技術者が地域を支えてきましたが、現在でもその伝統を引き継ぐ企業は少なくなっています。日進感光は、こうした貴重な技術を次世代に伝えるべく、今後も様々な形で地域文化の発展を目指していきます。