産学連携を推進
2025-09-30 16:28:09

千葉大学と千葉銀行が産学連携を加速する新ファンドの設立

千葉大学と千葉銀行が新たなファンドを設立



千葉大学と千葉銀行が連携して設立した「ちばグロースアカデミアファンド」は、地域の産業振興や大学発ベンチャーの育成を目的とした重要な施策です。このファンドは、国立大学の研究成果を生かしたスタートアップ企業への投資を通じて、地域経済の発展と医療分野の革新を促進することを目指しています。

初めての出資先はリバーフィールド株式会社



今回のファンドを通じて行われた初めての出資先は、東京都港区に本社を置くリバーフィールド株式会社です。この企業は、大学の研究室で開発された技術を活用し、社会的課題の解決を目指すスタートアップで、遠隔操作型手術支援ロボットの開発を行っています。2023年5月には、世界初の「力覚」を再現した手術支援ロボットが薬事承認を得て、国内の医療機関への提供が開始されました。

産学連携の新たな時代



今回の出資を通じて、リバーフィールドは千葉大学と秘密保持契約を結び、産学連携や起業家教育の取り組みを加速する予定です。このような企業と大学との連携は、持続可能で革新的な医療技術を地域に提供するための重要なステップとなります。

「ちばグロースアカデミアファンド」の設立背景



「ちばグロースアカデミアファンド」は、2005年に締結された千葉大学と千葉銀行の包括連携協定に基づくもので、地域経済の活性化と大学発ベンチャー支援を目的としています。本ファンドは、2025年7月に設立され、主に国立大学の研究成果を活用したスタートアップ企業を対象に投資を行います。

このファンドは、文部科学省と日本学術振興会が推進する「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択された千葉大学にとって、イノベーションエコシステムの構築に向けた大きな一歩となります。また、千葉大学の100%出資事業会社「千葉大学コネクト」や、企業家育成の拠点である「千葉大学アントレプレナーシップセンター」などの活動と相乗効果を期待されています。

未来を見据えて



千葉大学と千葉銀行の連携によるこの新しいファンドは、同大学の研究成果が地域社会に役立つ形で活用されることを目的にしており、産学連携の促進を通じて、地域への貢献をより一層強化していくことでしょう。今後もクラウドファンディングなど、国立大学発のスタートアップ企業への投資を積極的に進め、社会に新たな価値を提供していくことが期待されます。

千葉大学と千葉銀行のコラボレーションは、地域社会における進化を助け、多くの人々に影響を与えることでしょう。今後の展開や成果に、ぜひ注目していきたいところです。


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会社情報

会社名
国立大学法人千葉大学
住所
千葉県千葉市稲毛区弥生町1-33 
電話番号
043-251-1111

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