観光の新評価指標
2026-09-16 13:35:15

観光の持続可能性に向けた新指標の重要性を平本教授が提言

オーバーツーリズム時代の新たな観光指標



2026年7月2日、韓国 ソウルにて開催された国際観光会議「THE 100th TOSOK INTERNATIONAL TOURISM CONFERENCE & SEOUL INTERNATIONAL TOURISM FORUM 2026」において、金沢工業大学の平本督太郎教授が特別セッション「Sustainable Tourism Destinations」に登壇しました。このセッションでは、観光の持続可能性を新たな観点から評価する必要性が討議されました。

観光需要とオーバーツーリズムの現状


近年、観光業は回復傾向にあるものの、特定の観光地に観光客が集中することによるオーバーツーリズムの問題が浮上しています。日本においても、観光客の増加は地域経済に貢献する一方で、住民の日常生活や環境への影響も無視できなくなっています。平本教授は、この現状を受けて、観光地の持続可能性を評価する際には、単に経済的な効果を重視するのではなく、地域住民の幸福度や生活の質(ウェルビーイング)も重要な指標として考慮すべきだと提唱しました。

ウェルビーイングの視点からの観光政策


平本教授は、「ウェルビーイング」を地域住民の幸福度や生活の質を表す重要な指標とし、日本における観光施策や自然保護の進行において、この視点を取り入れなければならないと強調しました。また、国連社会開発研究所(UNRISD)が開発した持続可能性評価指標「SDPI」と、その観光関連バージョン「SDPI-Tourism」の具体的な利活用についても言及しました。これらの指標は、地域住民の生活や地域環境を評価するための基盤を提供するものです。

国際的な意見交換と今後の展望


特別セッションでは、UNRISDや上海交通大学、コンサルティング企業Public Squareなどから参加した専門家たちと共に、各国の事例を挙げながら、観光地の持続可能性に関する具体的な政策の設計や成果の評価について意見が交わされました。

平本教授は、日本の現状について一部地域におけるインバウンド観光客の急増が住民生活に与える影響を説明し、観光振興と自然保存の両立のために、デジタルダッシュボードなどの新技術を活用して地域別のウェルビーイング指標を「見える化」する方法を提案しました。

SDPIとその観光への適用


セッションにて、UNRISDのIlcheong Yi氏はSDPIの日本市場への適用可能性について説明し、国際連携を通じた日本でのSDPIの実装に向けた議論も行われました。具体的には、日本語化や日本企業における試行などが議題となり、今後の連携について期待が寄せられました。

結論


平本教授の提案は、観光業が地域社会に与える影響を再考し、地域住民の幸福度を中心とした持続可能な観光政策の必要性を示しています。観光業は、ただ経済的利益を追求するだけではなく、地域社会の中で持続可能な発展を実現するための新たな指標や方針が求められているのです。これにより、地域のウェルビーイングを向上させることが期待され、観光業自体もより持続可能な形へと進化することができるでしょう。


画像1

会社情報

会社名
金沢工業大学
住所
電話番号

関連リンク

サードペディア百科事典: 平本督太郎 SDPI 観光学会

Wiki3: 平本督太郎 SDPI 観光学会

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。