2024年10月、ビースタイルメディアが運営する求人サイト『しゅふJOB』から発表されたデータによると、全国のパート・アルバイトの平均時給が1,198円に達し、前年同月比で40円の上昇を見せました。これにより、同サイトにおける平均時給は2020年9月以降で過去最高を記録し、今年だけで6度目の更新となりました。特に、パート・アルバイトのカテゴリーにおいて、フード・飲食、施設・サービス、医療・看護・介護の各職種が過去最高の時給を示しており、職種別の詳細を見ていくことが重要です。
パート・アルバイトの時給上昇の要因
10月の最低賃金改定や、慢性的な人手不足が影響を与えています。例えば、「医療・看護・介護」カテゴリーでは、求人数が前月から1.3倍増加し、全体に占める比率も14.6%と過去最高を記録しました。この分野では、『障がい者グループホーム』など、高時給の求人が多く掲載され、全職種平均を上回る傾向があります。
派遣の平均時給も過去最高に
派遣の平均時給は、初めて1,400円を超え、過去最高の1,407円を記録しました。これは前月比で15円の上昇であり、前年同月比では84円の増加となっています。派遣業界も同様に、求人数の増加や、特定職種の需要の高さが背景にあると言われています。
職種別の詳細分析
職種別データをさらに掘り下げると、フード・飲食部門では、家庭向けのデリバリーサービスや、飲食店の人手不足が直接的な要因になっています。また、施設・サービス部門においても、コロナ禍からの経済回復が進む中で、短時間勤務が可能なパートタイムの求人が増えています。したがって、特に子育て中の主婦や主夫にとって、柔軟な働き方が選べる点が魅力的です。
しゅふJOBの取り組み
『しゅふJOB』では、主婦や主夫が歓迎される職場募集が充実しており、パート・アルバイトだけでなく、正社員や業務委託の情報も掲載されています。時代のニーズに合わせた求人情報を提供することで、より多くの人々に仕事のチャンスを巡らせたいとしている企業の方針が明確に表れています。
小結
2024年の後半に向かい、雇用市場は明らかに流動的であり、特に家事や育児と両立可能な仕事を探している方々には、現在の求人情報が有望な選択肢と言えるでしょう。しゅふJOBを通じて、最適なお仕事を見つけるチャンスが広がりつつあります。今後の賃金動向や求人ニーズの変化にも注目が集まります。