岡本太郎記念館で特別企画展「青山と70年」開催
岡本太郎記念館は、東京都港区南青山に位置し、岡本太郎の芸術と彼の生涯を辿る重要な場です。このたび、同館では2024年11月15日から2025年2月24日までの間、特別企画展「青山と70年」を開催することが発表されました。本展は、70年前に始まった青山と岡本太郎の関係を振り返り、その歴史的背景を探る貴重な機会となります。
岡本太郎と青山
岡本太郎が青山にアトリエを構えたのは1954年の5月で、彼の芸術活動にとって非常に重要な時期でした。この場所は彼が幼少期を過ごした思い出深い地でもあり、戦争から戻った際には、すべてを失った中で新たにスタートしなければならなかった場所でした。戦争の影響で、彼の作品も家族も失われたものの、太郎は新たな挑戦を決意し、戦後の日本美術界に影響を及ぼす作品を生み出します。
復員後8年を経て、ついに青山に戻ってきた太郎は、パリ時代の友人である建築家・坂倉準三とともに、当時のアトリエを設計します。この建物は、エリート建築家たちによって、決して贅沢ではないが機能的なローコスト建築として完成しました。アトリエは、後に「戦闘基地」と呼ばれることになる場所であり、太郎の創作の中心地となります。
企画展の内容
本企画展では、岡本太郎がこの場所でどのように美術界を挑発し、多様な作品を生み出していったかを紹介します。旧館は当時の息吹をそのまま残しており、それが岡本藝術の背景を伝える重要な要素となります。来場者は、70年前に始まった青山と岡本太郎の物語を感じ取ることができるでしょう。
イベントの開催にあたって、記念館の館長である平野暁臣氏は、「岡本太郎が培った芸術を現代に伝え、青山に根ざす彼の歴史を振り返る貴重な展示となる」と述べています。
展覧会の詳細
- - 会期: 2024年11月15日(金)〜2025年2月24日(月・祝)
- - 開館時間: 10:00~18:00(入館は17:30まで)、11月21日(木)・11月23日(土・祝)・11月28日(木)は10:00~16:30(入館は16:00まで)
- - 休館日: 毎週火曜日(祝日の場合は開館)
- - 会場: 岡本太郎記念館(東京都港区南青山6-1-19)
- - アクセス: 銀座線・千代田線・半蔵門線『表参道』駅より徒歩8分
- - 入場料: 一般650円/小学生300円
- - 公式サイト: 岡本太郎記念館
- - 公式X(旧Twitter): @taro_kinenkan
岡本太郎記念館でのこの特別な展覧会は、彼の芸術とその背景を知る上で欠かせないイベントです。ぜひこの機会に、彼の作品とその背景に触れてみてください。