新時代のサーバ証明書自動更新サービス
株式会社エスシーシー(SCC)が、新たに提供を開始した「RAカスタムプラグインAutomation」は、サーバ証明書の自動更新を実現する革新的なサービスです。本サービスは、2025年12月11日から利用可能となり、専用エージェントをサーバにインストールする手間なく、証明書更新作業を自動化することができます。
背景
近年、CA/Bフォーラムによる規制の強化が進み、サーバ証明書の有効期間が段階的に短縮されることが決定しました。これにより、従来は年に一度の更新で済んでいた証明書が、2029年以降はほぼ毎月の更新が求められる可能性が高くなります。現在の状況では、証明書管理の効率化が喫緊の課題となっています。
従来の課題
これまでは、ACME(Automatic Certificate Management Environment)クライアントを利用した証明書の自動化にはいくつかの制約がありました。特に、サーバごとに専用のクライアントソフトをインストールする必要があり、クライアントが非対応のサーバでは自動化が難しいという問題がありました。
SCCの新しいサービスによる解決策
SCCが新たに提供するRAカスタムプラグインAutomationは、これらの課題を克服するために設計されています。以下の特徴があります:
- - 専用ソフトのインストールは不要。
- - 証明書の発行から更新まで、全てが自動化されます。
- - ソフトウェアのアップデートによって、対応するサーバの範囲を柔軟に拡張可能。
- - 必要に応じて、お客様の業務フローに応じた機能のカスタマイズができます。
サービスのシステム利用イメージ
新サービスは、特にサーバ証明書自動更新のプロセスをスムーズにし、運用リスクを軽減することを目的としています。これにより、企業はセキュリティを確保しながら業務の効率化を図ることができます。
今後の展開
SCCは、サーバ証明書自動更新サービスの検証を目的としたPOC(Proof of Concept)環境の提供を始めており、2026年4月の正式リリースを見込んで複数の機能を拡張予定です。
具体的には、以下のような機能が追加される予定です:
- - 自動化対象のサーバやロードバランサーなどの対応範囲の拡張。
- - 業務フローに合わせた承認機能などの追加。
- - DNSサーバとの連携機能によるドメイン検証の自動化(2026年度以降予定)。
- - DigiCert PKIサービス以外の認証局への対応も含まれます(2026年度以降予定)。
これらの追加機能は、ソフトウェアのアップデートを通じて導入可能です。
米国デジサート社のコメント
このサービスに対して、米国デジサート社のバイスプレジデントであるアンソニー・リッチ氏は、証明書の有効期間の短縮化が進む中で、自動化の重要性を強調しています。「証明書ライフサイクル管理を簡素化することで、運用リスクを軽減できる」と述べています。
結論
株式会社エスシーシーは、自動化のプロセスを進めることで、企業における証明書管理を効率化し、セキュリティの強化につながる新たなソリューションを提供します。興味のある方は、以下の連絡先までお気軽にお問い合わせください。
お問い合せ先:
株式会社エスシーシー
カスタマーセールス1部:新屋賢一、椎名輝
セキュリティサービス部:池田祐亮
メール:
[email protected]
電話:03-3228-4442
URL:
SCC公式サイト