中古マンション購入者の資産価値意識
株式会社MEMOCOが実施した調査によると、中古マンション購入者の半数以上が将来的な売却を意識していることが明らかになりました。この調査は、113 名の男女を対象に行われ、特にライフスタイルの変化に対応するための購入が目立つ結果となりました。
調査概要
この調査は、スムナラとの提携により実施され、2025年3月8日から9月5日までの間に行われました。参加者は男性70人、女性43人で、20代から60代以上までの幅広い年齢層が含まれています。
購入者の売却意識
調査によると、「将来的に売却を考えていた」との回答が約24%、また「どちらかというと考えていた」という回答が29%を占めています。一方で、売却を「考えていない」と答えた人も約30%存在し、購入者の意識は二極化しています。
売却を考える理由
売却を考えている人々は、ライフスタイルの変化に備えたり、資産運用としての側面を意識したりしています。特に、老後に向けた住み替えや、資産の保全のために購入する人が多いといえます。
売却を考えない理由
一方、売却を考えない購入者にとっては、「終の棲家」としての位置づけや、満足している住居であることがその理由となっています。このことから、住居選びは単なる居住空間にとどまらず、将来的な住み替えの可能性を意識したものになっています。
資産価値への意識
さらに、資産価値を意識しているかどうかを尋ねたところ、約62%の購入者が何らかの形でそれを考慮していることが分かりました。これは居住性のみならず、投資的側面も重視されていることを示しています。
資産価値を意識する理由
資産価値を意識した理由には、将来的な売却に備えて価値の下がる物件を避けたい、また老後資金としての期待などが挙げられました。
資産価値を意識しなかった理由
逆に、資産価値を意識しなかった購入者は、「売るつもりがない」との理由が多かったです。また、家族全員の快適な生活空間を重視していることも一因とされています。
資産価値重視のポイント
資産価値を意識した購入者が特に着目したポイントには、立地が59%と圧倒的に高い結果を示しました。ほかにも、眺望や日当たり、築年数などが挙げられています。立地重視の理由には、将来的なニーズや資産の価値を保つための有利性が含まれます。
調査結果をまとめて
調査からは、中古マンション購入者が「終の棲家」と「資産運用」の二つの側面から物件を選んでいることが伺えます。また、特に資産価値を重視する傾向が強まっていることも注目すべき点です。40代が最も多い購入層である背景には、家族のライフステージや住宅ローンの借入可能年数が影響しています。このように、時代の変化とともに不動産に対する認識も変わってきていることが確認できました。