工学院大学の新技術
2025-10-10 14:14:37

工学院大学が新技術を発表、デジタルヒューマン再現で新しいコミュニケーションを実現

工学院大学が新たに開発した先進技術



工学院大学の木全英明教授が率いるチームが、このたび医療分野や人間の拡張に活用できる新技術を発表しました。これらの技術は、10月14日から17日まで幕張メッセで開催される「CEATEC 2025」にて展示され、デジタル分野でのイノベーションを推進することを目指しています。

立体的かつ高精度なデジタルヒューマン再現技術



まずひとつ目の技術は、立体的で高精細なデジタルヒューマン再現技術です。従来のアバター技術では、リアルな人間の特徴を再現するのが難しいという課題がありましたが、この新技術では特に髪の毛の再現に注力しました。人物の頭部を3Dスキャンし、その後、半自動で髪の3D形状を取得、細かな形状を軽量なポリゴンで表現することが可能です。この方法により、計算負荷を減らしつつ、髪のツヤやアニメーションを高精度で再現できるのです。これにより、デジタル空間上でもよりリアルなコミュニケーションが実現されると期待されています。

ユーザー体験が重要



この技術により、人々はデジタルコミュニケーションの際に他者の特徴を感じやすくなります。例えば、過去の会話に基づいたさらなる深いコミュニケーションが可能になるでしょう。ユーザーはただのデジタルアバターではなく、より「人らしい」存在として相手と接触できることが可能になります。

新しい近距離空間計測技術



次に紹介する技術は、より高精度な物体の形状を計測する近距離空間計測技術です。ロボットなどが作業を行うためには、対象物を正確に把握することが重要です。従来の距離センサーでは限界がありましたが、この新技術は深層ニューラルネットワークを導入し、視差推定モジュールによって、物体の凹凸を高精度に計測することができるようになりました。

医療や介護への応用



この技術は特に、遠隔での医療や介護、災害復旧活動における応用が期待されています。例えば、医療現場でのロボットが器具を使用する際に、より正確な物体形状を把握することで、作業がスムーズに行えるようになるでしょう。また、災害時の復旧作業においても、ロボットがより精細な作業を行える可能性が高まります。

技術開発の意義



木全英明教授は、「我々の技術が社会に実装されるにはけいざい界との連携が重要です。現代社会では労働人口が減少する中、ロボットやAIが細やかな動作を助けることで、人々の活動能力を向上させ、より豊かな生活を実現できると考えています」と述べています。

これらの革新的な技術は、今後の社会課題の解決に向けた大きな一歩となるでしょう。CEATEC 2025での展示を通じて、多くの人々にその可能性が伝わり、実用化に向けた議論が進むことを期待しています。

CEATEC 2025について



「CEATEC 2025」は、デジタルイノベーションの総合展として、今後の技術トレンドを紹介する場です。工学院大学は、ネクストジェネレーションパークのホール6に出展予定で、ブース番号は6H212です。興味がある方は、ぜひ足を運んでみてください。

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学校法人 工学院大学 広報課
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