ASEAN留学生と企業
2015-03-17 08:00:02

ASEAN留学生と日本企業の新たな出会いを創出する合同説明会の現状

ASEAN留学生と日本企業の出会いの場



2015年3月12日、デジタルハリウッド大学駿河台キャンパスにて「ASEAN CAREER Spring Forum 2015」が開催されました。この合同説明会には、ASEAN出身の留学生90名と日本企業10社が参加し、留学生と企業の間で新たな出会いの機会を作りました。日本の企業における留学生採用の可能性が広がる今回のイベントは、双方にとって有意義なものとなることが期待されています。

出展企業には、日立造船株式会社、日通商事株式会社、株式会社レインズインターナショナル、株式会社日進、株式会社Looop、株式会社シーエムプラス、株式会社ボーダレス・ジャパン、株式会社I2C、株式会社ベルーフ、株式会社エーアイエルなど、様々な業種から選ばれた企業が名を連ねました。

合同説明会の仕組み



合同説明会では、参加した企業があらかじめ留学生たちに「母国語」の情報を提供し、ブースに訪れた学生が興味を示した場合に、その学生をチェックするというシステムを採用しました。これにより、企業は自社の求める人材を見つけやすくなり、留学生は自身の価値をアピールする機会を得ることができたのです。

高学歴と優秀な人財の関係



興味深いのは、「高学歴」と「優秀な人財」との間には必ずしも相関関係がないことが明らかになった点です。一般に知名度の高い大学に在籍する学生が必ずしも日本企業に人気を集めているわけではないという結果が出たのです。むしろ、一般には知名度の低い大学の学生が多くの企業から支持を受けていたことが報告されています。これには、留学生の背景が影響を与えていると考えられます。

第一に、多くの留学生は母国のトップ大学で優秀な成績を収めた後、日本に留学していますが、必ずしも日本のトップ大学に入学しているわけではありません。さらに、近年では、「主体性」などのスキルが重視されつつあり、学歴に依存しない採用が進んでいることも一因です。

学歴に依存しない評価



このような結果を踏まえ、企業は学歴だけでなく、個々の能力や意欲に基づいて優秀な人材を見極める重要性を再認識する必要があります。特にASEAN出身の留学生の場合、日本の就活システムにフィットするか否かは、一つの大きな課題となるでしょう。私はこの結果を活かし、企業が学歴に依存しない柔軟な採用を進め、優秀な人財を見逃さないよう働きかけていく必要があると考えます。

VACS Internationalの取り組み



株式会社VACS Internationalは、ASEAN人財の採用サポートに特化したサービスを展開しています。この会社は、日本とASEAN諸国の経済圏の活性化を支援し、留学生に向けた就職支援を行っています。また、文部科学省からの支援を受け、留学生団体と連携し、求職活動のサポートも行っています。

このような取組みを通じて、ASEAN諸国から来日した若者たちが日本企業で活躍できるような架け橋となり、日本の経済を今後支える力となるでしょう。そのためには、彼らが持つ能力や特色を企業が理解し、適切な採用を行う姿勢が求められます。

結論



日本の就労市場は変化しており、ASEAN出身の留学生にとってチャンスが広がっているのが現状です。これからの日本経済を考えると、優秀で意欲に満ちた海外の人材をいかに活用するかが重要な鍵を握っています。留学生と企業の良い出会いの場として、このような合同説明会は未来を切り開く重要な一歩となることでしょう。

会社情報

会社名
NODE株式会社
住所
東京都千代田区飯田橋4-8-4第二プレシーザビル4階
電話番号
050-3196-1100

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