市川市が「おいしくやくそく宣言」で新たな連携
千葉県市川市では、地域の飲食店と利用者との絆を強化するために、新たな取り組みとして「おいしくやくそく宣言」が始まりました。このプロジェクトは、飲食店が守る約束と、地域住民が共有したい約束をポスターで掲示し、共通の意識を抱くことを目的としています。
この取り組みの背後には、「また笑顔で会えるように」という温かなメッセージが込められています。
ポスター掲示による共通の想い
市川市内の飲食店には、「やくそく」を目に見える形で示すためのポスターが掲示され、それぞれの飲食店でこの取り組みが実施されています。ポスターは、社会的距離を「思いやりの距離」とし、笑顔を思い出させる内容にアレンジされています。例えば、4つの約束の中には「マスクの中は笑顔でいましょう!」という前向きなメッセージがあり、行動を制限する内容ではなく、自発的に参加したくなるものとなっています。また、テイクアウトに関するポスターも同時にリリースされ、飲食店がスムーズに移行できるよう配慮されています。
情報交換の場となるSNS
この取り組みの特筆すべき点は、SNSのグループ機能を利用した情報交換の場の形成です。飲食店のオーナーや地域住民が参加するこのグループでは、テイクアウト情報が互いにものを語り合う場となっています。現在、約2000人のメンバーが参加しており、情報の共有と交流が行われています。
このSNSを通じて、利用者同士のつながりや、飲食店側とのコミュニケーションが生まれ、新たなテイクアウトの利用を促進する流れが生まれています。実際には、オンラインイベントも開催され、参加者がテイクアウトした料理を持ち寄り、楽しい時間を過ごす機会も設けられています。
ポスト・コロナを見据える
新型コロナウイルスの影響で、都市集中の価値が見直されています。市川市において、テレワークの普及により、地元で過ごす時間が増加しました。この状況下で地域のつながりの重要性が再認識され、「おいしくやくそく宣言」が生まれたことで、飲食店と利用者の関係がより深まることが期待されています。
さらに、「おいしくやくそく宣言」の考え方は飲食店に留まらず、他の業種でも広めるために「ただしくやくそく宣言」のポスターも作成されています。ここには地域全体の絆を強め、新たな地域生活の一助となるべく願いが込められています。
今後の展望
市川市ではクラウドファンディングを利用して、さらに飲食店を応援するプロジェクトも展開中。その名も「#カンパイ市川」です。このような取り組みにより、地域の飲食店がこの困難を乗り越える手助けとなります。また、グループでは飲食店の応援だけでなく、地域の魅力を広げるための活動も行われ、ますます活気のある地域形成が期待されています。
「おいしくやくそく宣言」や、地域の飲食店への応援プロジェクトに参加して、私たちの住む地域を一緒に支えていきましょう。
参考リンク