羊毛から赤い帽子までの魅力的な物語が詰まった絵本

心温まる『ひつじのぼうし』

子どもたちに手芸やものづくりへの興味を引き出す新しい絵本『ひつじのぼうし』が登場します。本書では、ふわふわの羊の毛から赤い毛糸の帽子が編まれるまでの一連の工程を、鮮やかな写真でリアルに表現しています。子どもたちがどこからこの素敵な帽子が来たのかを学び、楽しめる内容になっています。

魅力的な工程を写真で紹介

本書は、まず牧場にいる羊たちの毛刈りの様子から始まります。羊のもこもこの毛が刈られた後、どのように洗われ、紡がれて糸になるのかを、豊富な画像で追いかけます。さらに、その糸がどのように染められ、最終的に赤い帽子になるのかを愛らしい写真と共に示しています。この視覚的な要素は、子どもたちにとってとても魅力的で、興味をそそります。

実際に編む楽しみ

また、絵本にはお気に入りの赤い毛糸の帽子の編み方も載っているため、読み聞かせを楽しんだ後に、実際に親子で編み物に挑戦することができます。これにより、ただ読むだけでなく、手を動かして作る楽しさも体験できるのです。対象年齢は3歳以上と設定されており、小さな子どもたちが手芸に親しむ素晴らしいきっかけとなるでしょう。

著者・緒方伶香のプロフィール

著者の緒方伶香さんは、美術大学を卒業後、印刷会社でアートディレクターやテキスタイルデザイナーとして活躍してきました。現在は東京・吉祥寺にある紡ぎ車と世界の原毛の店「アナンダ」で羊毛に親しみながら、ワークショップや羊毛教室を開催しています。美術やデザインに対する深い理解を持つ緒方さんが生み出したこの絵本は、羊毛の魅力を多くの子どもたちに伝える素晴らしい一冊です。