クラウド型電子薬歴「Musubi」が変える医療体験
近年、医療現場では効率性向上のために様々なテクノロジーが導入されています。その一環として、クラウド型電子薬歴「Musubi」が新たな機能を追加し、問診票のペーパーレス化を実現しました。本記事では、その背景と利点について詳しく解説します。
ペーパーレス化がもたらすメリット
従来の紙の問診票の使用は、回答の薬歴転記という業務によって薬剤師に多くの時間と労力がかかっていました。このプロセスはまた、処方せん受付や薬剤交付時に患者さんを待たせる要因ともなっていました。しかし、Musubiでは、患者さんがスマートフォンやタブレットで二次元コードを読み取ることで、専用のWebサイトから簡単に問診内容を入力できるのです。
この新機能は、回答を「患者サマリ」に迅速に取り込むことができ、読み間違いや記載ミスのリスクを軽減します。さらに、転記にかかる時間が大幅に削減されるため、患者さんにとってもスムーズな医療体験が期待できるのです。
衛生面の課題も解消
加えて、従来の問診票記入ではバインダーやペンの共同利用が避けられなかったため、衛生面での不安を抱える患者さんも多くいました。しかし、Musubiを導入することで、個々のデバイスを使用して回答できるため、そのような不安も解消されます。患者さんが自分のデバイスで簡単に、そして安全に情報を入力できることは、現代において非常に重要なポイントとなります。
Musubiの全貌
Musubiは、薬局体験アシスタントとして、患者さんと薬剤師双方の体験を向上させる次世代型の業務支援サービスです。薬剤師がタブレットを使用して患者さんに服薬指導を行う際、画面をタッチするだけで薬歴のドラフトが自動で作成されます。また、患者さんの健康状態や生活習慣に合わせたアドバイスを提供し、さらなる価値を加えています。
このように、Musubiはただの電子薬歴ではなく、薬剤師の業務を円滑にし、患者さんに対するサービス品質を向上させるための不可欠なツールとして評価されています。2017年8月のリリース以来、全国47都道府県にわたって導入が進んでいます。
企業の背景と展望
株式会社カケハシは、医療システムの再構築を目指すヘルステックスタートアップです。テクノロジーを駆使し、患者さんにとってより良い医療を継続可能な形で提供することに注力しています。Musubi以外にも複数のプロダクトを開発し、国内の12,000店舗以上の薬局をサポートしています。
今後も、ユーザーニーズを把握し、Musubiの機能開発を続けることで、薬剤師や患者さんの医療体験を向上させることを目指しています。クラウド型電子薬歴Musubiは、ペーパーレス化を通じて、よりよい医療環境の実現に貢献していくことでしょう。
詳しい情報は公式サイトをご覧ください。
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