子どもの発達バランス悪化
2014-09-19 13:21:52

夏休み明けの子どもの発達に警鐘!教員の5割以上が「発育バランス」の悪さを危惧

夏休み明けの子どもの発達、本当に大丈夫?教員5割以上が危惧する「発育バランス」の悪化



近年、子どもの心身の発育バランスに問題を抱えるケースが増加していることが、教員や母親を対象とした調査で明らかになりました。調査結果によると、5割を超える教員が、ここ数年の園児・児童において、「キレやすい」「グズる」「噛みつく」「叩く」「顔から転ぶ」といった、本能的な行動に問題を感じていると回答しています。

教員が感じる子どもの変化



具体的な症状としては、「落ち着きがない」「感情を抑えられない」「暴力的な行動が多い」「転びやすい」「予想外の怪我が多い」などが挙げられています。これらの症状は、以前の児童と比較して増加傾向にあると多くの教員が感じているようです。

問題の背景:乱れた生活習慣と母親の関与



母親を対象とした調査では、子どもの生活習慣の乱れが大きな問題として浮き彫りになりました。具体的には、不規則な睡眠時間、朝食を食べない、朝起きられないといった問題が多数報告されています。さらに、多くの母親が子どもの起床や食事、就寝などに過剰に関与している実態も明らかになっています。

脳の発達に重要な栄養素DHAの不足



調査では、脳の発達に重要な役割を果たすDHAの摂取量についても問題点が指摘されています。母親の多くは魚介類を子どもに食べさせたいと考えていますが、実際の摂取量は不足している可能性が高いです。また、おやつで栄養補給を意識している母親は少なく、栄養バランスの偏りが懸念されます。

専門医が提唱する改善策:朝のリズムとDHA摂取



小児科専門医の成田奈緒子先生は、夏休み明けのこの時期を子どもの発育バランス改善のチャンスと捉え、「朝のリズムの健全化」と「DHA摂取」を推奨しています。朝風呂で体を温め、体内時計をリセットすることで、子どもの心身の覚醒を促し、生活リズムを整えることが重要です。また、DHAは脳の発達を促進し、記憶力、集中力、読解力、睡眠の質を改善する効果が期待できます。そのため、魚介類の摂取やサプリメントなどを活用し、DHAの継続的な摂取を心がけるべきだとアドバイスしています。

まとめ:家庭と学校、連携したサポートが必要



今回の調査結果は、子どもの発達における深刻な問題を示唆しています。家庭での生活習慣の改善と、学校での適切な指導、そしてDHAを含む栄養バランスのとれた食事など、家庭と学校が連携して子どもの発育をサポートしていくことが重要です。 早めの対策と適切な対応で、子どもたちの健やかな成長を支えましょう。

成田奈緒子先生プロフィール



医学博士。日本小児科学会認定小児科専門医。文教大学教育学部特別支援教育専修教授。神戸大学医学部卒業後、セントルイスのワシントン大学医学部へ留学。獨協医科大学越谷病院小児科助手、筑波大学基礎医学系講師を経て現職。脳科学の研究と臨床経験を活かし、子育てに悩む親にアドバイスを行う『子育て科学アクシス』を2014年4月に開設。

調査概要



教員向け調査

調査対象:日本国内に居住し、3歳以上の園児から小学校3年生までの児童の教員
調査時期:2014年6月
調査方法:インターネット調査
有効回答数:200サンプル

母親向け調査

調査対象:日本国内に居住し、3歳以上の園児から小学校3年生までの子どもをもつ母親
調査時期:2014年6月
調査方法:インターネット調査
有効回答数:200サンプル

会社情報

会社名
味の素株式会社
住所
東京都中央区京橋一丁目15番1号
電話番号
03-5250-8111

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