横浜港の新実験
2025-07-31 12:04:05

横浜港で初の大型ガントリークレーンの遠隔操作実験が開始

横浜港での大型ガントリークレーン遠隔操作実証実験



2025年7月31日、横浜川崎国際港湾株式会社とJFEエンジニアリング株式会社は、我が国の港湾において初めてとなる大型ガントリークレーンの遠隔操作技術に関する実証実験を、横浜港南本牧ふ頭で開始しました。これは、少子高齢化に伴う港湾荷役作業の労働環境の改善を図るための重要な取り組みです。

日本では生産年齢人口の減少が進んでおり、港湾業務における労働者の負担を軽減することが求められています。このような状況において、AIやICT技術を利用することで、労働者の身体的な負担を和らげる新しい港湾技術の導入が不可欠です。

特に、ガントリークレーンの操作は、数十メートル上空の機上操作室から行われるため、操作者には移動や長時間の前屈姿勢が求められ、心身に大きな負担がかかることが課題とされています。この問題を解決するため、JFEエンジニアリングは豊富な技術と知見を活かし、ガントリークレーンの遠隔操作技術の開発に取り組んでいます。

2023年度には国土交通省の港湾技術開発制度に採択され、技術開発が進行中です。この技術開発では、将来的にガントリークレーンとコンテナターミナル内の操作卓を結び付け、遠隔操作の実現を目指しています。

本実証実験では、JFEエンジニアリング製の国内最大級のガントリークレーンが使用されます。具体的には、南本牧ふ頭で、地上や船上作業者の状況、積載されているコンテナの状態をカメラやセンサーで検知・データ収集し、課題の検証を行います。これにより、大型コンテナ船に対応したガントリークレーンの遠隔操作化が進められる予定です。

横浜川崎国際港湾とJFEエンジニアリングは、この実証実験を通じて、コンテナターミナルの安全性向上と労働環境の改善を図る努力を続けます。また、これは国際競争力の強化にも寄与することでしょう。今後の進捗に注目が集まっています。

さらなる情報


この技術開発は、港湾のさらなる安全性向上と労働環境改善を目指しており、国土交通省の研究開発制度が支えています。この取り組みにより、我が国の物流の要であるコンテナターミナルは、より安全で効率的な運営が期待されています。

お問い合わせ先


本件に関する詳細な情報は、横浜川崎国際港湾株式会社の企画部またはJFEエンジニアリング株式会社の総務部広報室までお問い合わせください。


画像1

会社情報

会社名
JFEエンジニアリング株式会社
住所
神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目一番地
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。