『理科年表』創刊100周年を迎える
丸善出版株式会社が発行する科学データブック『理科年表』が、2025年11月28日に2026年版を発売することが発表されました。この2026年版は、記念すべき創刊100周年を迎えた特別な号となっています。『理科年表』は、1925年に創刊されて以来、科学全般を網羅した貴重なデータブックとして、多くの研究者や学生に愛用されてきました。ほぼ毎年刊行されており、2026年版で99冊目というからその継続性と信頼性は群を抜いています。
歴史と信頼性
『理科年表』は、国立天文台編纂により、暦部、天文部、気象部、物理/化学部、地学部、生物部、環境部といった7つの部門に分かれています。更新のたびに新たな研究結果や過去の知見の修正を反映し、科学のクロニクルとも称されるデータブックと成長してきました。これにより、科学の基礎知識を手に入れたいと考えるすべての人々にとって価値ある資料となっています。
特別企画の数々
100周年を祝して、丸善出版は多彩な企画を計画しています。まず、12月14日(日)には東京・千代田区の一橋講堂で記念講演会が開催されます。基調講演には、ノーベル物理学賞受賞者である東京大学の梶田教授を招待。気象庁長官や著名な教授たちも参加し、各分野の最新の研究と未来の展望について話します。また、ロビーでは『理科年表』の歴史を振り返る展示も行われ、参加者にとって貴重な体験となることでしょう。
さらに、記念キャンペーンとして、『理科年表』を購入した方には特製ブックカバーやデザインスクエアマグネットがプレゼントされます。これらの特典は、対象書店での購入者に限られますので、興味のある方は早めに確認することをお勧めします。
川柳募集と電子書籍化
創刊100周年の特別企画として、川柳も募集されています。『理科年表』に関連する思い出や感想を自由に詠んでみてはいかがでしょうか。最大100名には記念品もプレゼントされるとのこと。応募は、2026年1月31日までの間、理科年表オフィシャルサイトから可能です。
また、全99冊分の『理科年表』が電子書籍化され、12月から各電子図書館サービスやストアで手に入るようになります。これにより、今まで以上に多くの人々に科学の情報が届くことが期待されています。
結びに
『理科年表』の100周年は、科学の歴史と進歩を共に振り返り、未来に向けた新たな一歩を示すものです。科学者たちが日夜追求してきた知識の結晶であるこの一冊を手に取り、サイエンスのさらなる探求に役立ててみてはいかがでしょうか。最新号『理科年表2026』は、定価1,650円(税込)で、皆様の手に届く日が待ち遠しいです。