消費者が選んだ「偏愛企業」100社
2025年11月、株式会社Asobicaが実施した調査に基づき、消費者が特に愛している企業、いわば「偏愛企業」が発表されました。これは物価高騰が続く昨今において、特定の企業に強い信頼と愛情を持つ消費者の声を反映したものです。この調査では、1,030名の消費者からのデータを収集し、彼らの「推し消費」に関する実態を分析しました。
調査の背景と目的
物価が上昇する中、消費者は節約志向が強まり、購入を控える傾向にあります。しかし、逆境の中でも、特定の企業に対する「推し活消費」が注目を浴びていることから、本調査が行われました。この調査により、消費者がどのような企業を支持し、どんな特性を持つ企業が選ばれるのかを明らかにしました。
偏愛企業の選定方法
調査では、消費者が1〜2票を投じた企業に焦点を当てました。これらの企業は広範な知名度には劣るものの、特定の消費者層から深い愛情を寄せられたため、「偏愛企業」として選ばれました。具体的に、消費者の「推し」とは、新商品を常にチェックしたり、SNSをフォローしたり、友人に勧めたりする行動を示します。
偏愛企業のカテゴライズ
調査結果から、偏愛企業は以下の5つの傾向に分類されました。
1. ガジェット沼・愛好家が唸る専門ブランド
特定の用途に特化し、高い専門性を持つ企業たち。LogicoolやBOSE、SUBARUなど、知識人やファンから厚い支持を集めています。
2. ブランド・世界観への憧れ
デザイン性や哲学に共感し、そのブランドを通じて自身のライフスタイルを表現する企業。Snow Peakやバルミューダなどが挙げられます。
3. 消費者の胃袋を掴む代替不可能の味・体験
地域の特色を活かし、圧倒的な美味しさや体験を提供する企業。551蓬莱やセイコーマートがその代表です。
4. 指名買いを促す消費者のパートナーブランド
深い信頼を受けている企業で、リピート購買が続くオルビスやCANMAKEなどが含まれます。
5. 時間と情熱を注ぐ対象のブランド
応援やコミュニケーションが主目的のブランド。Valorantや京都アニメーションなど、熱心な支持者を持つ企業がここに入ります。
消費者との絆の重要性
興味深い点は、票数がわずか1票の企業が見せる熱量です。地域のスーパーや特定のニッチなメーカーへの票には、マス広告では計り知れない顧客との絆が反映されています。テクノロジーやAIの時代において、企業は「N=1の熱狂」、「個々とのつながり」を形成することが求められています。
まとめ
今回の調査結果は、消費者が真に求めている企業の姿を浮き彫りにしました。それは単なる知名度ではなく、深い愛情と信頼の結晶なのです。今後も、このような偏愛を受ける企業がどのように成長していくのか注目が集まります。