イトーキ、2025年ハノイ工科大学でのジョブフェアに出展
株式会社イトーキが2025年11月、ベトナム・ハノイ工科大学で開催された企業説明会「SEKISHO JOB FAIR 2025」に出展しました。今年で4回目となるこの出展は、理系専門の学生たちとの貴重な交流の場となりました。イトーキは、グローバルな高度理系人材の採用を強化するため、ハノイ工科大学との産学連携を進めています。これにより、技術系外国人材の計画的かつ継続的な採用を目指しています。
出展の目的と背景
イトーキは、働き方の多様性やデジタル化が進む中で、AIや機械工学などの先端分野で活躍できる専門人材の採用と育成を重要な人事戦略として位置づけています。2023年からは本格的に理系分野での外国人材採用を開始し、ハノイ工科大学と産学連携協定を結びました。この協定を通じて、共同インターンシップやジョブフェアを開催し、継続的な人材交流を行っています。
また、2024年には滋賀県とも連携協定を締結し、就労後の住環境や生活支援を含むサポート体制を地域と協力して強化しました。このような取り組みの結果、現在ハノイ工科大学の卒業生24名がイトーキに入社し、それぞれの専門性を活かして活躍しています。
ジョブフェアの様子
「SEKISHO JOB FAIR 2025」では、ハノイ工科大学のキャンパスに多くの学生が訪れました。イトーキのブースにも、理工系専攻の学生やAIといった先端分野を学ぶ学生が多く集まりました。今回は53名との個別面談が実施され、職種やキャリアパスについて深く理解を深めることができました。
提供された職種に対しては、工学やメカトロ分野を学ぶ学生が多数訪れ、各職種の仕事内容に興味を持って質問をする場面が見られました。また、今日の採用担当者だけでなく、イトーキで活躍するハノイ工科大学の卒業生も参加。彼らは通訳サポートを行いながら、自身のキャリア体験を話すことで学生に具体的なイメージを持たせる機会を提供しました。
学生たちからは「日本で働きたい」「モノづくりに貢献したい」という前向きな意見や、「AI技術を使って社会課題に取り組みたい」という思いも多く聞かれました。このように、現地での活動が得られる信頼をもとに、採用活動を継続しています。
今後の採用計画
イトーキでは、2026年と2027年に向けての技術系職種の採用を引き続き進める予定です。参加した学生の多くが、日本でのインターンシッププログラムに興味を示しており、今後選考を経てこのプログラムに参加予定です。このインターンシップは、東京にある本社「ITOKI DESIGN HOUSE TOKYO」や滋賀工場での実地体験を通じて、入社前の日本社会への適応を支援します。
ハノイ工科大学出身の社員の活躍
イトーキではすでにハノイ工科大学出身の社員が各分野で活躍しており、その様子はオウンドメディア「ITOKI STORY」で紹介されています。例えば、シャトル式立体自動倉庫システム「SAS-R」の電気制御回路設計を手がける社員の成長物語が紹介されています。このように、専業を磨きながらキャリアを築いている様子は、他の人材にも刺激を与えています。
結論
今後もイトーキは「採用・育成・定着」の一貫した体制のもと、外国人材の力を活かして技術基盤の強化とものづくりの進化を目指し続けます。これからの動向に注目です。