超流体化無機全固体リチウム電池の開発開始
株式会社正興電機製作所は、九州電力との共同で新たな技術革新を目指し、超流体化無機全固体リチウム電池の24Vモジュールの開発を開始しました。これは、次世代のエネルギーソリューションとして期待されており、2026年度にパイロットプラントを正興電機製作所のひびきの研究開発センターで構築し、2027年度の販売を目指しています。
パートナーシップと技術交流
開発における電池セルは、九州電力と台湾の輝能科技(Prologium company)との戦略的パートナーシップにより供給されます。このような国際的な協力体制のもと、正興電機製作所は高い技術力を背景に、国内外への技術発信にも力を入れています。特に、2026年1月にはアメリカで開催される国際消費者電子展(CES)に共同出展し、その技術を世界にアピールする予定です。
次世代電池の特徴
今回開発する超流体化無機全固体リチウム電池は、性能と耐久性に優れており、幅広い用途で利用可能です。特に、大型電動機器や定置用蓄電池に最適化されており、エネルギー効率、向上、安全性の向上、急速充電への対応が可能です。また、低温環境でも安定した動作が実現します。これにより、作業効率が飛躍的に向上し、環境に優しい持続可能なエネルギーの供給が期待されます。
モジュールのスペック
新開発の24Vモジュールは以下のような特長を持っています:
- - サイズ: L600mm × W110mm × H90mm
- - 総重量: 約9kg以下
- - 有効容量: 2.7kWh (1セルの性能は 333Wh/kg, 758Wh/L)
- - 直列セル数: 7 (Nominal Voltage = 24V)
企業のビジョン
正興電機製作所は1921年に創業し、創立100周年を迎えた企業です。「最良の製品・サービスを以て社会に貢献する」を社是として掲げ、常に事業成長に向けた新しい取り組みを行っています。DX(デジタルトランスフォーメーション)やGX(グリーントランスフォーメーション)に貢献する製品開発を加速し、オープンイノベーションを推進することで、新たな市場を開拓し続けています。
今後も様々なステークホルダーとの協力を通じて、社会に役立つ製品、サービスの提供を続けていきます。私たちの目指す次世代型のエネルギーソリューションが、持続可能な未来の構築に寄与することを信じて、挑戦を続けます。