新卒社員の育成
2019-04-26 14:47:32

新卒社員の協調性重視が進化する背景と育成方法とは

新卒社員の協調性重視が進化する背景と育成方法



新入社員や若手社員の育成は、企業にとって重要なテーマです。最近の調査によると、2019年度の新卒社員は、協調性を重視する傾向が強まっていることが分かりました。これは、昨年の「おとなしく同調重視型」と「積極的で自己基準重視型」の二極化からの変化であり、今年の結果では素直に周囲に同調する新入社員が増えています。

新卒社員の特徴


ファーストキャリアの「新卒・若手層育成研究所」が実施した調査によると、2019年度に新入社員として入社する2,288人の自覚するプラス面として、最も多かったのが「協調性がある、チームワークを大切にしている」というものでした。これは38%の割合を占め、続いて「素直、真面目」が25%、3位には「成長力がある、成長に対して意欲的」が20%という結果でした。

一方で、マイナス面としては「行動力に乏しい、率先して動くことができない」が38%で最も高く、次いで「受け身・受動的」が30%、「自らの発信が弱い」が18%となっています。つまり、新入社員は協調性や素直さが際立つ一方で、自発的な行動や発言に課題を抱えていることが浮き彫りになっています。

同調型行動の実情


研修の場での同調型行動の具体例としては、講師や事務局からの指示に対して元気に応じる姿勢などが挙げられます。周囲の雰囲気や意見をしっかりと読み取ったうえで行動することも特徴です。しかし、自己肯定感や自分に対する基準が強く、自分の考える「120点」となる仕事の品質を求める姿勢が、納期遅れといった課題を引き起こすこともあります。

育成のポイント


新入社員を効果的に育成するためには、彼らの自己肯定感を大切にしながら、少しハードルの上がった目標を与えることが重要です。彼らは前向きに成長したいという意欲を持っており、その良さを引き出すためには明確な期待と役割を提供することが求められます。また、適切な内省の環境を整えることで、「相手視点」や「全体視点」を取り入れる機会を与えることも大切です。

背景にある要因


協調性重視の新卒社員が増加している背景には、デジタルネイティブ世代が情報取捨選択に慣れていることがあり、ネット上の意見に対して同調することに抵抗が少なくなっています。さらに、安定した大企業に対する不安や自己成長への意欲の高まりも影響しています。

総合的な育成戦略


これらの特徴や傾向を踏まえ、新入社員育成においては、会社の成長だけでなく、自己成長の視点を含めた経験を提供することが重要です。実感を得やすい身近な対象に対して価値を提供し、その中で成長実感をもってもらうことが効果的です。

まとめ


新しいタイプの新卒社員が増えている今、企業側は彼らの特性を理解し、その潜在能力を引き出す育成方法を模索する必要があります。協調性を重視しつつ、同時に自発的な行動を促す環境を整えることが、今後の人材育成の鍵となるでしょう。

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会社名
株式会社ファーストキャリア
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