商業施設が結集する新たな脱炭素社会への挑戦
株式会社東急モールズデベロップメントが参画する「FRY to FLY Project」が、新たに7つの商業施設で始動します。このプロジェクトは、日本国内で発生する使用済み食用油を持続可能な航空燃料(SAF)に活用するもので、航空業界の脱炭素化を目指しています。
廃食用油の有効活用
サステナビリティが求められる現代、私たちは食品廃棄物をどのように生かすかが重要です。具体的には、みなとみらい東急スクエアでは、2024年度から約2,700リットルの廃食用油が提供されるとされています。2025年3月以降は、さらに6つの施設が加わり、72店舗で年間約66,000リットルの廃食用油が集められる見込みです。これにより、年間約150トンのCO2排出削減が期待されています。
参加店舗の声
参加する飲食店舗からは、廃食用油を提供することで店舗の廃棄物処理コストを削減できるだけでなく、サプライチェーンの健全性を高められるというフィードバックが寄せられています。また、新たな店舗からは「私たちの油が航空燃料になるとは驚きですが、少しでも環境に貢献できることが嬉しい」との声も聞かれます。
脱炭素社会を目指して
「FRY to FLY Project」は単なる廃油の回収にとどまらず、循環型社会の実現に寄与しています。このプロジェクトでは、家庭から出る使用済み食用油も重要な資源と見なされており、市民参加型のイベントが計画されています。2025年には、家庭で出る油の回収イベントも予定されており、地域と連携して資源の有効活用を推進します。
持続可能な航空燃料SAF製造
新たに共同事業者として日揮ホールディングスやレボインターナショナルとの基本合意が成立し、2024年には国内唯一の国産SAF大規模生産プラントも完成予定です。このプラントでは、回収された廃食用油を用いてSAFが製造され、脱炭素化に向けた基盤整備が進められます。
企業の立場
東急モールズデベロップメントは、商業施設運営を通じて地域のサステナビリティを推進しており、持続可能な社会の実現に向けて積極的な取り組みを行っています。今後も地域のステークホルダーと協力しながら、様々なプログラムを展開していきます。
商業施設が集まり、新たな時代の持続可能性を追求する「FRY to FLY Project」、その今後の展開に注目です。