電気自動車の未来を変える！三菱商事とBYDの提携が意味すること

電気自動車の未来を変える！

三菱商事エネルギー株式会社とBYD Auto Japan株式会社が提携し、電気自動車（EV）向けの新たなモビリティサービス拠点を設立することが発表されました。この取り組みは、ガソリンスタンドを利用した革新的なサービスを提供し、EVの普及を促進することを目的としています。

事業の背景と目的

三菱商事エネルギーは、2023年2月にガソリンスタンドネットワークを活かしてEVモビリティサービス拠点の事業検証をスタートしました。この際、熊本県のSS跡地をカフェとして活用し、続いて全国の11のサービスステーション（SS）において顧客ニーズやサービスの優位性を確認する活動を行いました。

そして、この度のBYDとの提携は、EVの販売促進を図るための足がかりとして非常に重要なステップです。車両概要のプロモーションを目的とした試乗機会を提供し、EVへの関心を高めるための施策が展開されます。

展開するスペースとサービス内容

具体的には、三重県と宮城県のメガペトロが運営するSSにおいて、BYDのEVをショッピングセンター内に展示し、来店する顧客に試乗の機会を提供します。この試乗予約は、三菱商事エネルギーが運営する予約サービス「timy」を活用し、24時間365日いつでも可能です。

車両を試乗することができるという新しい体験を通じて、EVへの理解を深めてもらう狙いがあります。今後はこの試みを全国規模で段階的に展開していく予定です。

地域への影響と展望

この取り組みは、車の保有率が高く自宅充電が可能な地方部において、EV市場の拡大が期待される背景があります。EVは助成金による後押しもあり、今後もその利用が広がっています。

さらに、ガソリン自動車にはない機能や装備が増える中、購入に至るまでの体験スペースが集客の重要な要素になると予測されています。この点でSSを利用すれば、待ち時間を利用してEVを体験することができる環境が整います。

今後の展開

三菱商事エネルギーは、SSの理念を活かし、より多くの顧客に向けてEVのタッチポイントを構築していきます。ディーラーやショールームといった実店舗が限定される中で、SSは顧客のアクセスが容易であるため、新たな収益獲得の道筋を見出すことができるでしょう。

さらに、EVの普及により、ガソリンやディーゼル車だけでなく、EVを含むさまざまなサービスを提供する拠点としてSSが中心となる未来が期待されており、市場において重要な役割を果たすことが予想されています。