南相馬市の老舗洋菓子店が新たな魅力を発信するリニューアル

南相馬市のシンボル的洋菓子店が新たな一歩を踏み出します

福島県南相馬市にある老舗洋菓子店『菓詩工房わたなべ』が、創業から100年を記念し、お店の形を一新します。新たなテーマでリニューアルした店舗では、地域に根差した愛されるお菓子作りに加えて、イタリアンテイストのパスタや個性的なスイーツを楽しむことができるカフェレストランが登場します。

歴史が息づく老舗洋菓子店

『菓詩工房わたなべ』は、初代が和菓子を展開し、二代目が和洋折衷のスタイルを、そして三代目が洋菓子に特化するなど、時代の変化と共に進化を遂げてきた歴史があります。特に、2014年には震災を乗り越え、隣町へ移転し再建。震災の体験を通じて培った復興への強い想いが、現在の店舗の基盤となっています。

リニューアルの新コンセプト

新しく生まれ変わるカフェエリアは、『おとぎの国のお菓子屋さん～食と空間のエンターテインメント～』というテーマの下、訪れるたびに新しい発見がある場所を目指します。店内は、ヨーロッパ風のデザインで装飾され、季節ごとに表情を変えるディスプレイが展開される予定です。また、動物モチーフのスイーツや、地元の文化を反映した新作「幸せつむぐうまサブレ」など、目を楽しませる新メニューが続々登場します。

多様な体験を提供する空間

このカフェは、五感を満たす体験を重視しています。視覚だけでなく、音楽や香りにもこだわり、まるで物語の中に飛び込んだかのような心地よい空間をお届けします。おとぎの国をテーマにした飾り付けは、まさに絵本の中にいるかのような感覚を味わうことができるでしょう。

地域に愛されるカフェメニュー

リニューアル後は、テイクアウトのスイーツに加え、本格的なイートインメニューも提供する予定です。選択肢は豊富で、パスタやオムライス、ピザなどの主食から、新しいスイーツとして「厚焼きパンケーキ」に至るまで、多彩なメニューが揃います。カフェで過ごすひとときを楽しみにしているお客様の期待に応えるべく、スタッフは試行錯誤を重ねています。

クラウドファンディングでの挑戦

現在、『菓詩工房わたなべ』ではリニューアル資金を調達するため、クラウドファンディングを実施中です。このプロジェクトを通じて、地域の皆さまと共に歩んでいく姿勢を大切にし、温かみのあるお店作りを目指しています。詳細はCAMPFIREのページで確認できます。

設備とアクセス

リニューアルオープンの日は4月18日（金）、営業時間は平日と土曜が9:00から18:00まで、日祝は9:00から17:00と設定されています。カフェは全日10:00から17:00（最終受付は16:30）で営業し、席数は24席です。アクセスは常磐線「原ノ町」駅から車で15分、常磐道「南相馬IC」からは25分ほどです。

『菓詩工房わたなべ』が新しい世界を提供する日を、地域の皆さまへ心より楽しみにしています。新しいお店でお会いできることを、スタッフ一同、心待ちにしています。