熊本の女性起業家、平尾有希が見せた勇気の挑戦
熊本県熊本市に拠点を置く株式会社ふく成の取締役、平尾有希さんが、ついに国際的な舞台に立つチャンスを得ました。彼女はアジアにおける持続可能な一次産業の発展を目指す「BELLA AWARDS 2025」に日本代表として選ばれたのです。これは、平尾さんが努力を重ねてきた結果であり、同時に彼女の発想と情熱が高く評価された証でもあります。
BELLA AWARDSはアジアスモールビジネス連盟(ASBF)が主催している国際的な賞で、農業や水産養殖、畜産、林業といった一次産業分野での社会的・環境的な問題解決に注力する女性起業家を表彰します。審査は非常に厳しく、最終的に選ばれるチャンピオンは全体でわずか数名。平尾さんが“満場一致”で選出されたことからも、その評価の高さが伺えます。
構築したサステナブルなビジネスモデル
平尾さんは自身の健康問題を克服し、母としても女性起業家としても地域と向き合いながら事業を築き、様々な課題解決に取り組んできました。彼女が手がけるフードテックブランド「Firesh®︎(フィレッシュ)」は、伝統的な水産業を革新し、鮮度保持技術によって魚の賞味期限を最大30倍に延ばすことに成功しています。さらに、このブランドは、魚の生産から流通、販売までを一元管理した独自のフィッシュバリューチェーンを整備しており、食品ロス削減やワークフローの改善にも寄与しています。
また、廃棄される部位を活用した「こっぱせん」など、新しい商品開発も行われており、サステナブルな取り組みとして評価されています。平尾さんの姿勢は、ただのビジネスモデルの構築にとどまらず、地域社会との共創による持続可能な未来の実現に向けて、多くの仲間たちとの絆を深めるものとなっています。
5月の授賞式と世界大会の展望
平尾さんの栄誉はすでに現実のものとなり、5月9日にはふく成本社で授賞式が行われました。そして、来る2025年5月14日には中国・西安で開催されるBELLA AWARDS世界大会に出場する機会を得た平尾さん。大会では、プレゼンテーションや質疑応答を通じて、アジア各国の女性起業家たちと知識や経験を共有し、未来のビジネス展開に繋げる貴重なチャンスが待っています。
平尾有希の言葉
受賞を受けた平尾さんは、「私一人の力だけではこの成果は得られませんでした。私を支えてくれた家族、会社のスタッフ、そして地域の皆様に感謝しています。この受賞を通じて、天草から世界へ、美味しい『食』をつなげる活動を続けていきます」と語りました。彼女の言葉には、地域を愛し、社会を変えたいという強い思いが詰まっています。
BELLA AWARDSとASBFの意義
BELLA AWARDSは、持続可能な一次産業を支える女性起業家を称える国際的な表彰制度であり、ASBFはそのための基盤を提供する団体です。この取り組みは、地域社会とのつながりを重要視し、新たなビジネスの展開とともに、社会的・環境的課題の解決を目指しています。平尾さんの挑戦は、決して一過性のものではなく、持続可能な未来への第一歩となることでしょう。
平尾有希さんの冒険は、まだ始まったばかりです。彼女の今後の活動から目が離せません。ぜひ、応援の声を届けましょう。彼女の挑戦が多くの人に勇気を与えることを、心より期待しています。