株式会社テリロジーがIONIX社のEASM製品を販売開始
株式会社テリロジー(東京都千代田区)は、イスラエルのIONIX.IO Ltd.との販売代理店契約を締結し、IONIX External Exposure Management Platform(EASM製品)の取り扱いを開始しました。この製品は、企業の外部攻撃対象領域を可視化し、サイバーセキュリティの強化を図るものです。
EASMの重要性
近年、クラウドサービスやIoTの普及、さらにリモートワークの急増により、企業がインターネット上に持つIT資産は増加の一途をたどっています。ウェブサイトやドメイン、IPアドレスなどが外部資産となる一方で、それらを包括的に把握することは難易度が上がっています。特に、IT部門が認識していない「シャドーIT」が増えることで、企業のセキュリティリスクが高まります。設定ミスや未パッチのソフトウェアなど、外部資産には脆弱点が存在し、サイバー攻撃者にとってのターゲットとなる可能性があります。
しかし、従来のシステムではこのような外部資産を十分に守ることができず、企業は攻撃手法の高度化への対応を迫られています。
IONIX External Exposure Management Platformの特徴
テリロジーが新たに取り扱うIONIXのEASM製品は、企業の外部攻撃対象領域を継続的に可視化し、リスクを早期に発見し適切に対処することを可能にします。このプラットフォームは、リアルタイムで脆弱性を特定できるため、外部資産の管理を一層強化します。また、サプライチェーンリスクに対応し、第三者が関与するセキュリティ問題を事前に検出する機能があります。
豊富な機能
IONIXのEASM製品には、以下のような機能が備わっています。
1.
自動資産発見: 自社に関連する公開資産を瞬時に検出。未把握の資産を網羅的に可視化します。
2.
脆弱性可視化: 発見した資産ごとにリスクスコアを付与し、優先順位をつけて対応します。
3.
多角的評価: Network、Cloud、Webなど12の評価カテゴリで資産をタイプ別に分析し、リスクを把握します。
4.
マッピング機能: 資産の依存関係や攻撃時の影響を視覚的に表示します。
5.
運用・管理機能:脆弱性の発見時に、チケット管理システムと連携し自動的に通知を行います。
これにより、企業は効率的に外部公開資産を管理でき、サイバー防御力を向上させることが可能となります。
テリロジーの展望
テリロジーは、この新しいソリューションを通じてお客様のサイバーセキュリティを一層強化し、安全で信頼性の高いデジタル環境の構築を目指しています。テリロジーの代表取締役社長、鈴木 達氏は「IONIX社の技術を日本市場に導入することで、企業のセキュリティ体制を進化させていきたい」と語っています。
また、IONIX社のCEOであるMarc Gaffan氏は、日本においてテリロジーを戦略的パートナーとして迎え入れられることを喜び、両社のコラボレーションが日本のサイバー防御力の強化に寄与することを期待しています。
この新たな取り組みによって、テリロジーは日本国内のサイバーセキュリティのリーダーシップをさらに強化していくとともに、企業に対し信頼性の高いセキュリティソリューションを提供していきます。