訪日客の多国籍化に応じた多言語対応の革新
昨今、日本を訪れる外国人旅行者が増加し、国籍も多様化しています。日本政府観光局(JNTO)によると、2023年5月の訪日客数は355万9,900人となり、前年同月比で3.6%減少したものの、韓国や台湾、アメリカ、マレーシアなどの市場では過去最高を記録しています。このような状況を背景に、訪日客のニーズに応えるための多言語対応がますます急務となっています。
必要性の高まる多言語対応
宿泊施設や飲食店など、サービス業ではさまざまな言語でのコミュニケーションが求められる場面が数多く存在します。特に、非英語圏からの訪日客は、母国語対応が必要なため、予約確認やオーダーの際のスムーズな会話はもちろん、体調不良時の丁寧な説明など、多様な会話が生まれます。その結果、スタッフが対応できる言語のばらつきや、多言語ツールの導入コストが問題視されているのです。
TSWとポケトークの協業
こうしたニーズに応えるため、株式会社テリロジーサービスウェア(TSW)は、ポケトーク株式会社と連携し、据え置き型AI同時翻訳機「ポケトーク X」と多言語映像通訳サービス「みえる通訳」を組み合わせた新しいサービスを展開します。両社は、2026年7月22日から24日に開催される「第18回 ホテル・レストラン・ショー&FOODEX JAPAN in 関西」に共に出展し、それぞれの技術を紹介します。
「みえる通訳」の特徴
TSWの「みえる通訳」は、13の異なる言語に対応した映像通訳サービスです。利用者がタブレットなどを通じて通訳オペレーターと繋がることで、予約トラブルや宿泊税の説明など、さまざまな状況で必要なサポートを受けることができます。通訳は声色やしぐさ、表情を通じて行われ、顧客とのコミュニケーションを円滑にサポートします。実績としては、品川プリンスホテルや三井ガーデンホテルなどが挙げられています。
「ポケトーク X」の概要
一方、「ポケトーク X」は、公共の場でも安心して使えるよう設計されたAI同時翻訳機です。高感度のデュアルマイクが周囲の騒音をシャットアウトし、瞬時に会話を翻訳・表示してくれます。プライバシーを配慮した設計がなされているため、公共の場においても気軽に活用できる利点があります。
今後の展望
TSWはこの展示会を契機として、誰もが多言語に対応できる未来を描くとともに、今後さらなる共同プロジェクトが期待されています。多国籍な訪日客に対し、質の高いサービスを提供しつつ、多言語対応市場の拡大を目指しています。
このように、「みえる通訳」と「ポケトーク X」が連携することで、訪日客の多様なニーズにしっかりと応える体制を整えることができるでしょう。業界のバイヤーたちは、この取り組みに大きな関心を寄せています。今後のサービス展開にますます期待が高まります。