高専生の挑戦が生む新たな価値
2024年10月21日、全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト(DCON)2025大会が、新たなステージに進展しました。今年度は、42の高専から94チーム、110作品がエントリーされています。これまでにない規模で、多様なアイデアが集まってきました。
一次審査の結果
DCON2025の一次審査結果が発表され、40高専から79チーム、86作品が選ばれました。応募された作品は、AIソリューションを通じて地元産業の振興や農業デジタルトランスフォーメーション、さらには海難事故や認知症、言語障がいなど、身近な社会課題の解決を提案するものが目立ちます。このように、地域社会のニーズを技術で形にする挑戦は、高専生たちの発想力と実践力が伺えます。
高専での起業家教育
高専における起業家教育が本格的に始まり、応募数は前年比1.5倍の増加を見せています。初めてエントリーした高専も7校あり、また、複数の高専からなる連合チームも登場しました。このような動きは、全国的にDCONへの関心と取り組みが高まっていることを示しています。
今後のスケジュール
これからは、一次審査を通過したチームがプロトタイプの制作に進み、具体的なビジネスプランを練り上げます。次の二次審査は2025年2月を予定しており、その結果に応じて本選の進出チームが決定されます。
二次審査では、通過チームがプロトタイプの説明資料やデモ動画を提出します。選考は上場企業の経営者などメンターが担当し、ここで通過したチームは、メンターと共にプレゼンテーション資料の準備を進めます。
最後に、最終審査会は2025年5月9日と10日に渋谷ヒカリエホールで開催され、技術やプレゼンテーションの評価をもとに最優秀賞が決定されます。
DCONの意義
DCONは、高専生が日常的に培ったものづくりの技術を駆使し、「ディープラーニング」を取り入れた作品を通じて事業性を競う重要な場です。このコンテストは、未来のリーダーを育成し、技術をもとにした事業創出を支援することを目的としています。
主催・協賛企業
主催には、日本ディープラーニング協会や全国高等専門学校連合会、NHKなどが協力し、さらに多くの企業が協賛しています。これにより、高専生がより良い成果を上げられる環境が整っています。
公式サイトやSNSも立ち上がっており、今後の進展に期待が高まります。高専生たちがどのように社会の課題を解決していくのか、みなさんも注目です。