イエメンの現在の情勢と渡航に関する注意喚起
海外旅行を計画している方や、すでにイエメンに滞在中の方々に向けて、特に注意が必要な最新の危険情報をお届けします。
1. イエメンの治安状況
イエメンは現在、治安が極めて不安定です。イエメン政府と反政府勢力であるホーシー派との衝突が続いており、またイスラム過激派組織によるテロや誘拐事件も頻発しています。特に、近年では2024年からイスラエルおよび米軍によるホーシー派支配地域への攻撃が行われており、事態はさらに深刻化しています。これを受け、外務省は「危険レベル4:退避してください。渡航は止めてください。」という退避勧告を出しています。
2. 海域における危険
イエメン近海では、ホーシー派支配地域からの攻撃の頻度が増しています。特に、紅海やバブ・エル・マンデブ海峡、アデン湾を航行する際は注意が必要で、ミサイルや無人機を用いた攻撃、さらには船舶の乗っ取り事件も報告されています。これらの情報は、商船の安全にも影響を及ぼしています。
3. 政治情勢と人道状況の悪化
イエメンでは、長引く紛争が引き起こす人道的危機が深刻さを増しています。国連による停戦合意が2度延長されましたが、2022年10月に失効し、現状もなお停戦交渉は難航しています。一般人に対する犯罪や、武装集団による暴力行為が増加しており、特に南部地域では強盗や誘拐のリスクが高まっています。
4. 日本人にとっての危険
日本人がイエメンに入国した場合、誘拐やテロのリスクが非常に高いと言えます。敢えて渡航することはもちろんのこと、既に滞在している方々は即座に安全な場所へ退避することが求められます。過去の事例から見ても、テロ活動や誘拐は外国人を特に狙った目標となることが多いため、十分な警戒が必要です。
5. 退避に関する情報と連絡先
日本国内の外務省では、海外邦人の安全確保に向けた情報提供を行っています。もしイエメンへの渡航を検討している方や、すでに滞在中の方がいれば、以下の連絡先を利用して情報を収集してください。
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話番号:(代表)03-3580-3311
- 内線2902、2903
- テロ・誘拐対策室(内線3047)
イエメンは現状において、旅行や長期滞在には適さない国です。安全を最優先に考え、適切な判断をしてください。