汚泥処理の新技術
2017-03-14 20:17:47
新技術「アクアブラスター」で汚泥処理問題を克服!大学との共同研究成果
新技術「アクアブラスター」で汚泥処理問題を克服!
汚泥処理の課題に取り組む株式会社アイエンスは、兵庫県立大学との共同研究を通じて、基準を満たす排水処理を実現する新技術「アクアブラスター」を開発しました。この技術は、有機物を効率よく分解するために設計されており、環境保護の観点からも非常に重要とされています。
アクアブラスターの仕組み
「アクアブラスター」は、処理水槽内に高性能の油脂分解菌を投入することで、微細な気泡を生成し、水中の有機物を粉砕します。このプロセスにより、処理水槽内では高酸素状態が維持され、バイオが最大限にその力を発揮します。また、処理後の排水は下水放流基準値以下となり、懸濁浮遊物質も効果的に除去されています。
実績と成果
2016年には、兵庫県立大学とアイエンスの共同で行った調査によって「アクアブラスター」がもたらす排水処理効果が裏付けられました。この調査では、原水と処理後の水質が基準値を大きく下回る結果が得られました。これにより、アイエンスの技術が効率的かつ確実な水処理を実現できることが確認されました。
また、同年には、国際協力機構(JICA)の海外展開支援事業にも採択され、今後の海外展開が期待されています。アイエンスは、国内外での水処理技術の普及を目指し、さらなる成果を挙げていく所存です。
理論的背景
この技術の効果を理解するためには、まず水質における指標を知る必要があります。BOD(生物化学的酸素要求量)は水中の有機物が微生物により分解される際に必要な酸素量を示し、数値が高いほど水質が汚れていることを意味します。また、SS(浮遊物質量)は水中に浮遊している物質の量で、数値が大きいほどその水の濁りが多くなります。
研究者のコメント
兵庫県立大学の伊藤准教授は、アクアブラスターの技術に対して非常に高く評価しています。実験の結果、低圧損、高流速の攪拌効果、そしてファインバブルの大量生成と、目を見張る結果が得られたと語っています。この新しい技術が水処理の現代的な課題に革新をもたらすと期待されています。
今後の展開
アイエンスは、国内での実績を基に、国際的な展開を視野に入れて活動を行っています。持続可能な社会の実現に向けた取り組みとして、さらなる研究開発の推進が期待されます。「アクアブラスター」がもたらす新しい可能性は、今後の水処理技術に大きな影響を与えることでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社アイエンス
- 住所
- 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目21-7 コーワ江戸堀ビル3F
- 電話番号
-
06-6225-2323