COSの新たなアプローチ
2026-06-05 09:25:15

臨床組織科学が示す新たな研究アプローチとその実践

臨床組織科学が提示する新たな研究アプローチ



最近、公表された論文『Clinical Organizational Science: An Integrative Framework for Structural Intervention in Complex Organizations』は、臨床組織科学(COS)が提案する新しい研究の枠組みを提示しています。著者の山中真琴氏が率いる株式会社DroRは、この論文を国際的に認められた学術誌『Frontiers in Psychology』で発表しました。この取り組みでは、これまでの常識を覆す新しい視点から、組織内の相互作用構造を観察し、介入するための方法論が詳しく説明されています。

COSとは何か


臨床組織科学(COS)は、複雑系科学や神経科学、行動科学など多くの分野の知見を統合し、組織における安定した状態を再生産するための相互作用構造を理論化するフレームワークです。この研究では、組織の変革を「個人の行動変容」とは異なり、「組織アトラクターの遷移」として捉えています。特に、Field Gradient TheoryやNeural Base Designといった中核技法を用いて、個人の習慣と組織レベルの変化を結びつけ、この過程の理解を深めることを目指しています。

検証可能命題の必要性


COSはまだ完成された実証理論ではありませんが、独立した研究者による検証可能性が求められています。この論文では、COSがどのように既存理論に接続し、拡張していくかを明確にし、研究アジェンダを構築していく重要性が強調されています。

3つの検証可能命題


この研究では特に重要な3つの検証可能命題が示されました。

1. Neural Base Designの持続実装


第一の命題では、Neural Base Designを使用した組織がどのように自律的に行動を再生産するかについて言及されています。約6ヶ月間の持続的な実装によって、特定の行動が外部の促進なしに表れる可能性があるとされています。ただし、これは組織の文化や規模、経営層の関与によって影響を受けるため、確実性はありません。

2. 3Good1Moreと認知の拡張


第二の命題は、3Good1Moreがフィードバックを受け取る際の認知に与える影響です。肯定的な観察が優先されることで、受け手が改善の可能性を広げるかもしれません。これは、心理的安全性や柔軟性を測定する方法で検証が可能です。

3. 2-on-1 configurationとアトラクターの変化


最後の命題では、Field Gradient Theoryにおける2-on-1の構造が、1on1とは異なる相互作用ダイナミクスをもたらす可能性があると示唆されています。これは、心理的安全性が確保されている場合に限ります。信頼がない場合、この構造は逆効果となる可能性があるため、注意が必要です。

独立した検証の重要性


COSが成功するためには、独立した外部の視点からの検証が必要とされています。自身の観察だけでは限界があり、客観的な視点が求められます。山中氏は、「検証可能性を明確にすることが重要」と述べています。

次回予告


本リリースに続き、COSの機能しない条件についてのさらなる解説が予定されています。各提案についての詳細な検証や反証が行われることが期待されています。

まとめ


臨床組織科学(COS)の新たなアプローチは、組織内部の相互作用に着目し、より明確な研究方法を提供することを目指しています。COSがどのように発展し、実務への応用が進むのか、今後の進展に注目が集まります。


画像1

画像2

会社情報

会社名
株式会社DroR
住所
東京都渋谷区恵比寿西2丁目4番8号ウィンド恵比寿ビル8F
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。