革新技術PXP
2023-11-02 11:00:04

新時代のソーラーパネルを目指す、PXPの革新技術とは

近年、再生可能エネルギーの需要が高まる中、太陽光発電技術の進展が注目されています。中でも株式会社PXPの開発するペロブスカイト/カルコパイライトを用いたソーラーパネルは、その特異な技術により大きな注目を集めています。2020年に設立されたPXPは、相模原市に本拠地を置き、軽量かつ柔軟性の高いソーラーパネルの開発に取り組んでいます。

ペロブスカイト/カルコパイライトのタンデム構造


この革新的なソーラーパネルは、ペロブスカイトとカルコパイライトという二つの材料のタンデム構造を利用しています。タンデム構造とは、異なる波長の光を効率よく電気に変換するために、複数の太陽電池を重ねて使用する方法です。具体的には、ペロブスカイトは紫外線から赤色光までの光を吸収し、カルコパイライトは赤色光から赤外光において優れた性能を発揮します。この相関により、太陽光のスペクトルをより効率的に利用することが可能になり、理論的な変換効率も非常に高いものとなっています。

軽量で持続可能なソリューション


従来のソーラーパネルと比較して、PXPの製品はさらに進化を遂げています。その理由は、極薄の金属箔を基材として使用することで、軽さと柔軟性を実現しているからです。これにより、設置場所の選択肢が広がり、さまざまなアプリケーションでの使用が見込まれます。また、軽量でありながらも割れにくく、素晴らしいガスバリア性を持つため、長期間にわたって安定した性能を発揮します。

量産化の進展


PXPの最高技術責任者である杉本広紀氏は、「このペロブスカイトとカルコパイライトの組み合わせは、太陽電池材料の中でも理想的なものであり、低コストでの生産が見込めます」と述べています。加えて、量産性と耐久性の向上を目指し、今後さらに研究を進めていくことを強調しています。2023年には量産性検証用のパイロットラインが完成する予定であり、これにより商業化に向けた大きな一歩となるでしょう。

未来のエネルギーを担う技術


環境問題への対応が求められる現代において、持続可能なエネルギー源は不可欠です。PXPが開発するソーラーパネルは、その革新的な技術により、今後のエネルギー利用に新たな選択肢を提供します。このような企業が登場し、再生可能エネルギーの普及に寄与することは、未来の地球にとって重要なステップです。

今回のPXPの取り組みは、軽量で高効率なソーラーパネルの開発を通じて、より効率的なエネルギー利用の実現に貢献しています。今後の展開から目が離せません。

会社情報

会社名
株式会社PXP
住所
神奈川県相模原市緑区西橋本5-4-21SIC1
電話番号

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