寛永寺の壮大な天井絵、完成を迎える
2025年、寛永寺はその創建から400年という重要な節目を迎えます。この特別な年に合わせて、様々な慶祝イベントを企画しており、その中でも特に注目を集めているのが根本中堂の天井に奉納される「叡嶽双龍」という大作の天井絵です。
この天井絵は、9月12日に完成を迎え、東京藝術大学名誉教授であり著名な日本画家の手塚雄二氏によって描かれました。絵のサイズは、縦6メートル、幅12メートル以上という壮大なスケールを持っており、寛永寺の山内で育まれた二匹の龍が印象的に描かれています。
制作過程と展示
このプロジェクトは令和3年から始まりました。完成までの道のりは長く、天井から降ろされた25枚の板に直接絵が描かれ、制作途中には一時的に天井へ設置され、多くの人々に披露されました。その後も、日本全国で手塚氏の展覧会が開催され、巡回展示も行われました。
今年の4月には、龍の目が描かれる重要な工程が行われ、ついに根本中堂の天井に納められる運びとなりました。このような落ち着いた雰囲気の中で行われた『点睛』の儀式により、龍は堂内の守護の象徴として祀られることとなりました。
記者会見の内容
完成式典の後、寛永寺の水上貫首が今回の記念事業の概要を詳しく説明しました。手塚雄二氏とともに、徳川宗家の十九代当主であり、徳川記念財団の理事長でもある徳川家広氏、そして地元の台東区長である服部征夫氏も同席し、四百周年を祝う言葉を寄せました。このように多くの方々が集まる中、寛永寺の歴史的な一歩が踏み出されたのです。
今後の展望
この豪華な天井絵は、一般公開が10月下旬に予定されています。公開に向けて、寛永寺の公式ウェブサイトではさらなる情報を提供する予定ですので、これからの動向にもぜひご注目ください。特別なイベントを通じて、長い歴史を持つ寛永寺が新たな一歩を踏み出す様子を見るのは、訪れる人々にとっても感慨深い体験となるでしょう。
寛永寺が四百周年を迎える特別な年に、眼前に広がる新的な日本画の魅力を感じてみてはいかがでしょうか。日本の伝統文化を肌で感じられる貴重な機会が、皆様をお待ちしています。