子育てママが挑むクラウドファンディングで女性の可能性を広げる

妊娠中の緊急手術が私に与えた気づき

2023年6月、日本のジェンダーギャップ指数が146カ国中125位と、前年から9つランクを下げたことが示すように、我が国には依然として性別に基づく固定観念が根強く残っています。これにより、特に育児中の女性たちは、自身のキャリアを諦めざるを得ない現実があります。

私、中島侑子もその一人でしたが、妊娠中の緊急手術をきっかけに、生活と価値観を見直すことになりました。救命救急医として働いていた私は、「育てながらも自由に仕事ができる」と決意し、産後わずか1ヶ月で起業という一歩を踏み出しました。

地方での挑戦と成功

私の活動を支えたのは、SNS、特にInstagramの存在です。起業当初は手探りでのスタートでしたが、Instagramを駆使することで、次第に自分のビジネスを軌道に乗せることができました。そして、長野県中野市で2人の子供と共に夢を実現しています。

私たちの会社では、「TOKYOインフルエンサーアカデミー」を運営し、多くの女性たちに発信力を身につけてもらう取り組みを行っています。卒業生たちは、SNSを通じて自らの人生を変えるきっかけを掴んでおり、これまで300名以上の学びを提供しました。

ストーリーを持つ卒業生の声

卒業生の中には、生活保護を受けながら7人の子育てをしていたシングルマザーが年商2000万円の社長に成長したケースや、コロナ禍において旅館の業績回復を果たした女将、また62歳でロースイーツ教室を成功させた女性もいます。彼女たちの成功事例は、SNSの力を信じ、自身の役割を超えて挑戦できる証です。私たちは、どんな状況でも自分を諦めず、挑戦を続ける女性を増やしたいと考えています。

新書『ビジネスInstagramの黄金律』の出版

10月には、私の経験に基づいた新書『ビジネスInstagramの黄金律』を出版しました。この書籍を通して、発信力を身につけたい女性たちに向けた具体的なアドバイスを提供します。クラウドファンディングという新しい試みに挑戦することを決意し、多くの方々にこの新書を手に取っていただくためのプロジェクトを立ち上げました。

クラウドファンディングの挑戦

この度、クラウドファンディングを通じて、私の新書をより多くの方に届けたいと考えています。実際、開始から4週間で1700万円を超える支援を受け、多くの方の協力によって、新書が地域の図書館や共同参画センターなどに寄贈される運びとなります。私自身、クラウドファンディングには不安がありましたが、挑戦を通じて、ママであるならばこそ携わりたい思いを実現しています。

私の挑戦が、変わりたいと思う女性たちへの勇気となることを願っています。私たちが発信力を高めていくことで、どんなライフステージにいても、色々な可能性を模索できる社会になってほしいと強く感じています。

このクラウドファンディングプロジェクトの成功が、より多くの女性の未来を明るく照らす一助になることを信じています。未来のために、共に挑戦していきましょう！