全国規模で開催される第3回FESコンテスト
一般社団法人日本金融教育支援機構が主催する「FESコンテスト®」が、全国の中高生を対象にした第3回大会を開催する運びとなりました。このコンテストは、将来の「お金」との関係を考えるきっかけを提供することを目的としており、参加する生徒たちは自分たちの視点を交えた金融教育動画を制作し、発表することが求められます。
地区大会の拡大
今年は愛知、大阪、香川、群馬、静岡、千葉、富山、兵庫、福岡、山梨の全10地域で地区大会が実施されることが決まりました。昨年の第2回大会では、千葉県と香川県で全国初の地区大会が開催され、地域ごとの金融教育が進展しました。地元自治体や教育委員会、大学生、中高生、企業が協力し、地域一体となって金融教育の取り組みを進めてきました。
特に、千葉県では知事賞や教育長賞が設けられ、香川県でも知事が出席する場が設けられるなど、自治体の後援が注目されました。これらの地区大会で受賞した生徒たちは、作品の思いを知事や教育長に直接伝える機会を得ており、その模様は地元メディアでも大きく取り上げられました。
「お金の8つの力」をテーマに
コンテストの主なテーマは「お金の8つの力」です。
これには、使う、稼ぐ、納める、貯める、備える、贈る、借りる、増やすといった、金融に関する基本的な能力が含まれています。参加する中高生たちは、これらの力をテーマにした1分間の縦型動画を制作することで、金融について学び、自身の理解を深めることができます。これにより、金融リテラシーだけでなく、自己表現力や社会への参画意識も養われることが期待されています。
地域でのワークショップの開催
さらに、第3回大会では「お金に関する8つの力」を学ぶためのワークショップ「FESコンテストへの道」を、全国11地区で開催する計画がされています。このワークショップでは、中高生が金融教育に触れる機会を設け、理解を深めることに貢献します。ワークショップは青森、石川、大阪、群馬、静岡、千葉、東京、兵庫、福岡、オンラインで展開される予定です。
成長が期待される大会
第3回FESコンテストのエントリーは2025年6月15日から始まり、過去の大会では、2,500名以上の中高生が参加しました。各地区での優秀作品は、11月に開催される全国大会の最終選考に進むことができ、地域の視点やアイデアがどう評価されるかが期待されています。また、参加することで、探究学習としての認定も得られるため、生徒たちにとっても有意義な経験となることでしょう。
教育機関との連携
各学校からの導入提案や、出前授業の依頼も受け付けています。家庭科や公共などの授業において、金融教育の重要性を伝え、FESコンテストを通して児童・生徒に積極的に金融リテラシーを学ばせる機会が増えています。このようにして、政府機関の後援も受けながら、信頼性の高い取り組みを展開していく予定です。
今後も全国47都道府県での開催を目指し、活動を展開していく日本金融教育支援機構に注目が集まっています。次世代の金融リーダーを育てるこのコンテストに、ぜひ耳を傾けてみてください。