日本のスタートアップがタイでビジネス拡大を図るツアー
2024年12月2日から4日まで、Leading Startup Square(LSS)が主催する「タイビジネス実践ツアー」が開催されました。このツアーには、日本の有望なスタートアップ企業15社が参加し、タイ市場におけるビジネスチャンスを探索しました。LSSは本ツアーを通じて、参加者が現地企業との関係を構築し、ビジネスの可能性を広げることを目指しました。
ツアーの目的
本ツアーは単なる視察ではなく、具体的なビジネス成果を狙う実践的なプログラムです。参加企業は、「タイ進出のサポート」「現地企業とのアライアンス」「財閥からの資金調達」「M&Aに向けた市場調査」という4つの目標に基づいて活動しました。これにより、参加企業は短期間に成果を見出すことを期待されていました。
各日の活動報告
1日目
特に印象深かったのが、JETROバンコク訪問。ここでは、日本企業のビジネスに必要な情報を得る場として、現地スタッフからの講義を受けた後、参加企業が日本語でピッチを行いました。この交流を通じて、対外的な支援を受けることの重要性を再確認しました。
その後、Quadriga Private Equityに訪問し、東南アジアの投資市場について深く学びました。ここでも参加企業がピッチを行い、それに基づいた具体的な提案を受けることができました。この経験は、参加企業が今後のビジネス展開に向けて大きなメリットをもたらすことが期待されました。
2日目
2日目は個別訪問サービスの実施があり、参加企業は事前にアポイントを取ったタイの大企業や財閥を訪問しました。多くの参加者からは「非常に有意義な訪問であった」とのフィードバックが寄せられ、現地での生の声を聞く貴重な機会となりました。
その後、Techsauceとの共催で行われたピッチイベントでは、参加企業のアイデアを発表し、ネットワーキングを通じて新たなビジネスチャンスを探ることができました。DEPAやタイ国家イノベーション庁が参加し、熱気あふれる場となりました。
3日目
最終日には、RISEでのピッチが行われ、特に資金調達を目指した企業にとって、理想的なマッチングの機会となりました。また、SCG訪問も予定され、タイの大手企業のニーズや業界の実情を直接伺うことができました。これにより、スムーズな今後の連携が期待されます。
さらに、One Bangkokの見学を通じて、巨大プロジェクトの現場を体験し、最終日の締めくくりとして、JETRO主催のピッチイベントに参加しました。この日には、参加企業が実際にピッチを行い、多くの財閥と交流を深める良い機会となりました。
ツアーの成果
この3日間で、参加企業は新たなビジネスパートナーとの接点を持ち、具体的なビジネスチャンスを広げる成果を得ました。LSSは今後、国際展開を推進し、スタートアップが成長できる環境を整えていく姿勢です。特に、日本の有望なスタートアップが国際市場で成功を収めるよう、引き続きサポートを強化していく方針です。
今回の経験から得た知見やつながりをもとに、各企業は新たなビジネスの創出に向けて動き出すことでしょう。LSSは、このような取り組みを通じて、国際的なスタートアップコミュニティの一員として成長を目指していきます。