学生が創出したJ-クレジット
2025-12-18 13:57:16

学生たちが生み出したJクレジット1トン、地域企業へ寄付の取り組み

学生が取り組んだ地域貢献と環境保護



島根県立大学の学生たちが、放置竹林を活用したバイオ炭の生産を通じて、1トンのJ-クレジットを創出し、地域企業へ寄付する活動を行いました。このプロジェクトは、環境問題への意識を高め、大学の研究成果を地域に生かすという目標を持ち、実現に向けた継続的な取り組みとして注目されています。

バイオ炭農業の実践



学生たちは、伊藤豊ゼミの有志によって構成され、放置竹林を原材料としたバイオ炭の製造に取り組みました。このプロジェクトは、3年にわたる研究の集大成とも言えるもので、農業実験や消費者調査、商品開発など多岐にわたる活動が含まれています。特に、農地へのバイオ炭施用を通じて得られた作物の栽培結果を踏まえた環境教育や地域交流もあわせて進められました。

学生たちは、最初のステップとして、農作物にバイオ炭を施用し、その効果を調査しました。そしてその結果を基に、J-クレジット制度に申請し、無事に1トンのCO₂削減量を正式に認証されるに至りました。この1トンの削減量は、地域企業である島根トヨペット株式会社に寄付され、環境価値が地域社会に還元されます。

土地の再生と地域住民との関係



この取り組みを進める中で、地域住民との共同作業が重要な役割を果たしました。大学周辺の畑を借り入れ、地域の理解を得ながら農作業を行いました。これは、単なる実験にとどまらず、地域との関係づくりを意識した活動でもありました。地元企業の協力を得て、放置竹林の竹を伐採し、製炭作業を行うことで、地域の資源を活用しつつ持続可能な方法で研究を実施しました。

商品開発と地域への還元



学生たちの農作物は、大学の学生食堂や地域の祭りで販売され、研究成果を地域へ還元する形にしました。さらに、2年連続でクラフトビールの商品開発も行い、環境・社会的価値を融合した商品作りを目指しました。このクラフトビールの開発は、地域資源を有効活用するだけでなく、消費者に対して新たな価値を提供する試みでもありました。

環境意識の拡大と次世代への教育



このプロジェクトの重要な要素は、環境教育への取り組みです。学生たちは、地域の小学校と協力し、環境意識を持つ次世代を育成するためのプログラムを実施しました。放置竹林を利用した製炭や農業施用の過程を通じて、児童たちは地元の資源を有効活用する方法を学びました。この貴重な体験は、彼らの環境問題への理解を深め、地域における持続可能な活動の重要性を実感させました。

結論



島根県立大学のこの取り組みは、学生たちが研究を通じて地域社会にどのように貢献できるのかを示す実例です。環境価値を循環させる選択、次世代への教育、市民との共同作業を大切にしながら、彼らは地域に新たな価値を提供しています。1トンのCO₂削減量は単なる数字に過ぎませんが、その背後には地域社会とのつながりを大切にした学生たちの情熱と努力があります。これは、今後の環境活動への道しるべとなるでしょう。


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会社情報

会社名
公立大学法人島根県立大学
住所
島根県浜田市野原町2433-2
電話番号
0855-24-2200

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