市木木綿とは?
三重県の伝統工芸「市木木綿」は、独自の柔らかい風合いが魅力の生地です。この特性は、繊維を引っ張ると簡単に切れてしまう高品質な「単糸」と、約100年前に作られた力織機から生まれます。織りあがった生地はふんわりとした手織りのような優れた風合いを持ち、かつてはパリコレのデザイナーが引き寄せられるほどの存在感を放っています。市木木綿は、縦縞模様が特徴的であり、大正レトロや昭和レトロを彷彿とさせるデザインに加え、無地やボーダー模様など現代的なデザインも揃っています。
市木木綿を未来に繋ぎたい
市木木綿の織元として活躍する向井さんは、十数年の間に受け継いできた伝統を守り続けたいと強く願っています。最近、向井さんは織工場の移転を余儀なくされましたが、隣町の熊野市へ移ることに対し、強い抵抗感を持っています。彼は「市木地区に残すべき」と考え、市木木綿の誕生地でなければ、本当の意味での市木木綿ではないと信じています。この織物は、ただの布ではなく市木の歴史や地域の人々の日常、思い出が詰まった文化そのものなのです。
現在、多くの地元の人々が市木木綿の存在を知らないという現実があり、向井さんはその文化を次の世代へ引き継いでいくことに全力を注ぎたいと考えています。市木木綿を未来に繋げることで、消えかけた地域の文化の灯を守っていくことが彼の目標です。
クラウドファンディング詳細
この目的を実現するため、向井さんはクラウドファンディングを立ち上げました。主催は「市木木綿を未来へ紡ぐ会」で、目標金額は120万円です。集まった資金は、市木木綿を守り、次世代へ繋ぐために利用されます。
使途
- - 土地と建物の購入
- - 古い織り機の移転とモーター取り付け
- - 移転先の内外装のリノベーション等
返礼品
支援者には、クラウドファンディング限定の新しいデザインのハンカチや座布団もお届けします。また、10,000円以上の支援で織工場見学ツアーに参加することができ、オンラインでも予約可能です。
期間
2022年6月1日(水) 10:00 ~ 7月20日(水) 23:00まで、支援を受付中です。
参加方法
プロジェクトの詳細と支援は、以下のリンクからご覧ください。
市木木綿クラウドファンディング
市木木綿の素晴らしい未来を、共に築いていきましょう。