医療制度を学ぶ新たな手法
医療現場の変化が著しい中、株式会社医療経営・政策総合研究所が開発したボードゲーム型教材「病院をつくろう」は注目されている。この教材は、参加者が病院の経営者となり、実際の経営運営を疑似体験することで、医療制度への理解とマネジメント力を同時に学ぶことができる。
教育の必要性
最近の医療機関を取り巻く環境は、制度改定や人材不足、経営環境の悪化といった要因により、大きく変わっている。その中で現場での判断力が特に重要視されるようになった。従来の講義形式の授業では、学習した内容が実際の現場に活かされにくく、知識の定着率はわずか5%にとどまっていた。この状況を打破するためには、より実践的な学び方が求められる。
体験型学習の効果
「病院をつくろう」では、ボードゲームとしての形式を取り入れ、プレイヤーが実際に意思決定を行いながら学ぶ体験型学習を実現している。この方法は一般的に75%程度の学習の定着が期待できるとされ、知識が「理解される」だけでなく、実際に「使える状態」に変わることを目指している。
医療経営の難しさ
教材は、現実の医療機関の経営構造を反映し、人件費や設備費の継続的なコスト、黒字化の難しさ、職員の離職・採用など、実際の課題が再現されている。プレイヤーは、利益を優先するのか、人材を維持するのか、投資を行うのかといった重要な意思決定を迫られながら、経営の難しさを体験することができる。
チームワークの重要性
このボードゲームは、医療機関が地域ニーズに応えるために連携が必要であることを学ぶ設計になっている。勝利条件は、地域ニーズの約8割に対応し、潜在患者の約8割を受け入れることとなっている。一つの病院だけではなく、医療機関同士が連携しなければならないことを実感できる。
さまざまな活用方法
「病院をつくろう」は、医療機関での職員研修や医療系教育機関での授業・演習、自治体での地域医療研修など、様々な場面での活用が期待されている。多職種連携教育や中学生・高校生の医療リテラシー教育にも役立つと考えられている。
未来への展望
今後は、教材提供を超えて医療制度と現場をつなぐ学びの場を広げていくことが目指されている。医療機関、教育機関、自治体、企業との連携を強化し、研修やワークショップを展開していく予定だ。2026年5月17日には、第1回ボードゲーム病院をつくろう研究会が開催される予定で、さらなる活用の仕組みづくりが進められる。
商品情報
商品名:病院をつくろう
内容:病院経営シミュレーション型ボードゲーム
対象:医療従事者、医療系学生、教育機関等
会社概要
株式会社医療経営・政策総合研究所
代表者:神戸翼(臨床検査技師)
所在地:東京都文京区本駒込5-30-10
事業内容:医療人材育成、教育研修等
お問い合わせ
株式会社医療経営・政策総合研究所(プロジェクト責任者)神戸翼
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