観光DX推進！JTBと日立が協力して新たな旅の形を提供

JTBと日立、観光DXを進化させる新たな取り組み

東京都を拠点とする株式会社JTBと株式会社日立製作所は、デジタル技術を駆使した観光DX（デジタルトランスフォーメーション）の推進に向けて、共創を開始しました。この新たな取り組みは、旅行者の利便性や観光事業者の生産性向上を目指し、持続可能な観光地域の形成に寄与することを目指しています。

たった一つのチケットで新しい周遊体験

最初のプロジェクトとして、2025年8月1日から香川県小豆島で『tebu-Ride PASS』というデジタルチケットサービスの実証実験が行われます。このサービスは、生体認証技術を活用し、旅行者がスマートフォン一つで複数の交通機関や観光施設をシームレスに利用できることを実現します。これにより、旅行者はよりスムーズに周遊できる環境が整います。具体的には、顔認証を用いたゲート通過や、ビーコン技術を用いた移動履歴の管理が行われ、事後決済も可能になります。

共創の背景と両社の役割

JTBは観光業界での豊富な経験を活かし、地域の特性に応じた魅力的な観光プランの企画・開発を担当します。観光関連事業者との連携も強化し、実際の運用面でのスムーズな導入を図ります。一方で、日立はデジタルチケットシステムの設計から開発、実装を担当し、特にセキュリティや運用の安定性を重視したシステムを構築します。

実証実験の具体的な内容

この実証実験は、2025年の8月1日から10月31日の92日間実施されます。小豆島を舞台に、デジタルチケッティングシステムの効果を検証し、利用者がどのように移動するのか、またその際の課題や改善点を明確にします。この取り組みは、最終的に地域住民や観光客、さらにインバウンドのニーズを捉えるための基盤となることを期待されています。

将来的な展望

両社は観光産業における新たな収益モデルの構築を目的とし、今後もエリア特有の課題に取り組み続ける方針です。特に、データ分析を通じて、旅行者の行動パターンを詳細に理解し、よりパーソナライズされたサービスを提供することが重要です。また、地域経済や観光業の生産性向上にも寄与することが期待されており、持続可能な発展を見据えた取り組みが進められています。