日本初!韓国産種茶を用いた臨床試験開始
一般社団法人日本先進医療臨床研究会は、韓国産種茶(コリアンシードティー)が認知症や関節リウマチに対して有効であるかどうかの臨床試験を日本で初めて行うことを発表しました。2025年11月、厚生労働省の記者会見でその詳細が示されました。
韓国産種茶とは?
韓国産種(コリアンシード)は、韓国固有の植物で、一般的な大麻草とは異なり、カンナビノイド類を含まないものです。この韓国産種から作られた韓国産種茶は、蒸留水として認知機能の改善効果や関節リウマチの症状を和らげる効果が報告されていますが、日本国内ではこれまでに介入研究が行われていませんでした。
臨床試験の概要
この臨床試験は、主に二つの研究を含みます。一つ目は、認知症に対する効果を調べる観察研究で、宇都宮セントラルクリニックの佐藤俊彦医師が研究責任者を務めています。もう一つは、関節リウマチに対する効果を評価するもので、ナチュラルアートクリニックの御川安仁医師が担当しています。
- 研究名称:韓国産種茶による認知症に対する有効性の観察研究
- 研究責任医師:佐藤俊彦
- jRCT URL:
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- 研究名称:韓国産種茶による関節リウマチに対する有効性の観察研究
- 研究責任医師:御川安仁
- jRCT URL:
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研究の背景
韓国産種茶の最も注目すべき点は、その成分にあります。これまでの研究でこのお茶には、認知機能の改善や関節リウマチの症状緩和に寄与する可能性が示唆されています。国内での介入研究が行われていなかったため、今回の試みは非常に価値あるものです。
この研究を通じて、韓国産種茶の成分や作用機序が明らかにされ、機能性表示食品としての可能性を探ることも目的としています。これにより、一般の方々にも利用しやすい健康食品としての道が開かれるかもしれません。
組織概要
一般社団法人日本先進医療臨床研究会は、最先端治療を研究する医師を中心に構成されており、世界からがんや難病をなくすことを目指しています。2008年に設立され、厚生労働省認定の臨床研究審査委員会を持っています。
研究の目的は、現在の標準治療では難治の疾患に対し、伝統療法や民間療法を組み合わせた新たな治療法を模索することです。そして、医師と患者の同意のもとで実治療を行い、症例報告の集積を通じて、治癒や改善の効果を検証しています。
これからの研究の成果に期待が高まります。日本初の臨床試験によって、韓国産種茶がもたらす健康効果が実証され、多くの人々のQOL(生活の質)が向上することを願っています。