日興アセットとアジア戦略提携
2024-06-27 20:54:37

日興アセットと仏ティケオー・キャピタル、アジア市場における戦略的パートナーシップを締結

日興アセットとティケオー・キャピタル、アジア市場で戦略的パートナーシップを締結



日興アセットマネジメント株式会社(以下、同社子会社を含め、「日興アセット」)は、フランスを本拠とするグローバルなオルタナティブ資産運用グループ、Tikehau Capital(以下、「ティケオー・キャピタル」)と、2024年6月25日付にてアジアにおける戦略的パートナーシップを締結しました。

この提携は、両社グループのグローバルな投資能力とプレゼンスを強化することを目的としており、日本およびアジアにおける販売契約や合弁会社の設立、さらに日興アセットによるティケオー・キャピタル株式の一部取得などが含まれます。両社はかねてより、戦略的パートナーシップ締結に向けて協議を進めてきました。

パートナーシップの主な内容



今回の戦略的パートナーシップでは、以下の3つの主要な項目が盛り込まれています。

1. 販売契約
日興アセットは、ティケオー・キャピタルが提供する商品(欧州ダイレクト・レンディング戦略、脱炭素プライベート・エクイティ戦略、プライベート・デット・セカンダリー戦略、その他の適切なファンドを含む)について、日本などにおける独占的販売権と、特定のアジア市場における非独占的販売権を取得します。この販売契約は、締結と同時に発効しました。

2. 合弁会社(JV)
関係当局の認可取得を条件として、シンガポールに合弁会社(JV)を2024年末までに設立し、各種免許申請を行う予定です。このJVには、両社グループの強みを結集し、アジアに焦点を当てたプライベート・アセット投資戦略を共同で開発していく計画です。

JVは、投資家のプライベート・アセットに対する需要に応える商品設計・販売だけでなく、脱炭素など、社会的に関心の高い投資テーマにも取り組む予定です。最初の商品として、ティケオー・キャピタルが欧州で培った専門性と運用実績を活用し、アジアにおける脱炭素に特化した投資戦略商品の開発に注力します。この商品は、両社グループのグローバルネットワークを通じて販売される予定です。

3. 株式の一部取得
日興アセットは、ユーロネクスト・パリ取引所に上場しているティケオー・キャピタルの株式の一部を取得する予定です。この出資は、両社グループの提携をさらに強化するための重要なステップとなります。出資比率は法定開示基準未満となる見込みです。

日興アセットは、このパートナーシップを通じて、広範な販売およびクライアントサービスネットワーク、確かな評価力、豊富な経験やマーケット・インテリジェンスを提供し、日本およびアジア全域におけるティケオー・キャピタルのプレゼンス拡大に貢献します。

一方、480億米ドル(2024年3月31日現在)の資産を運用するグローバルなオルタナティブ運用会社であるティケオー・キャピタルは、プライベート・マーケットにおける豊富な専門知識と堅調な運用実績をこのパートナーシップにもたらします。同社は起業家精神を原動力とし、常にイノベーションの先端を走り、欧州のプライベート・デットやサステナブル投資、インパクト投資、クレジット・セカンダリーなどの分野を開拓してきました。

両社の代表コメント



日興アセットマネジメント株式会社のステファニー・ドゥルーズ代表取締役社長は、「ティケオー・キャピタルとの画期的なパートナーシップを締結できたことを喜ばしく思います。アジアの投資家のプライベート・アセットへの関心は高まっています。ティケオー・キャピタルのような革新的な企業と提携することで、日興アセットは欧州における投資機会の発掘において確かな優位性を確保することができます。これは、弊社のグローバル成長戦略に完全にフィットするものです。ティケオー・キャピタルは脱炭素投資という特有の専門性を有し、サステナブル投資とスチュワードシップに対する弊社のコミットメントにも合致しています。同社の専門性と革新性を活用し、アジア市場における大きな成長と投資機会の獲得を推進することを心から楽しみにしています」と述べています。

ティケオー・キャピタルの共同創業者であるアントワーヌ・フラマリオンおよびマシュー・シャブランの両代表、ならびにブルーノ・ドゥ・パンペロンヌ アジア担当会長は、「日興アセットと戦略的パートナーシップを正式に結ぶことができ、感無量です。ティケオー・キャピタルは過去10年間にわたり、シンガポール、韓国、日本に相次いでオフィスを開設し、また香港にも新設を予定するなど、アジアにおける事業基盤の拡大を図ってきました。このたびのコラボレーションは、アジアにおけるティケオー・キャピタルにとって重要なマイルストーンとなります。日興アセットの広範な販売ネットワークとマーケット・インテリジェンスに、私たちのプライベート・マーケットにおける確かな専門性が融合することで、このダイナミックな地域でプレゼンスを高め、成長を加速することができます。両社の高度な連携は、強力な相乗効果を創出し、アジアにおける資産運用業界を再定義して、お客様に対して卓越した価値を提供することでしょう」と述べています。

日興アセットマネジメントについて



日興アセットマネジメントは、日本そしてアジアを代表する資産運用会社です。株式、債券、オルタナティブ、マルチアセットなど多様な資産クラスを対象とするアクティブ運用やETF(上場投資信託)を含むパッシブ運用など、革新的な投資ソリューションを提供しています。

日興アセットマネジメントは60年を超える実績を誇ります。約30の国・地域から集まる人材は多様性に富み、約200名の運用プロフェッショナルが約36.3兆円の資産を運用しています。世界11カ国・地域において事業を展開し、グローバルな視点を活かしてお客様のニーズにお応えする様々な商品を開発するとともに、優れた運用パフォーマンスの実現を追求しています。銀行などの金融機関、証券会社、生命保険・損害保険、ファイナンシャルアドバイザーなど、国内外の計400社超の販売ネットワークを通じ、個人投資家の皆様や年金基金や金融機関など世界中の機関投資家のお客様に対して幅広いサービスを提供しています。

Tikehau Capitalについて



Tikehau Capitalは、運用資産残高444億ユーロ(2024年3月31日現在)を誇るグローバル・オルタナティブ運用会社です。

ティケオー・キャピタルは、4つの資産クラス(プライベート・デット、実物資産、プライベート・エクイティ、キャピタルマーケット戦略)に加え、マルチアセット戦略やスペシャル・オポチュニティ戦略などの分野で豊富な専門知識を持ちます。

ティケオー・キャピタルは、創業者のリーダーシップ主導のもと、差別化されたビジネスモデル、強固なバランスシート、独自のグローバル・ディール・フロー、優良企業や経営幹部への支援実績を持ちます。

実体経済に深く根ざしたティケオー・キャピタルは、投資先企業にオーダーメイドの革新的なオルタナティブ・ファイナンス・ソリューションを提供し、投資家に長期的な価値を提供すると同時に、社会にポジティブな影響をもたらすことを目指しています。強固な自己資本基盤(2023年12月31日現在の株主資本32億ユーロ)を活用し、自社が運用する各戦略に投資家顧客とともに自己資本を投資しています。

ティケオー・キャピタルは、欧州、中東、アジア、北米の16拠点に778名の従業員を擁し、一流の機関投資家パートナーとともに、経営陣によって経営されています。ユーロネクスト・パリ市場のコンパートメントAに上場(ISINコード:FR0013230612、ティッカー:TKO.FP)。


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