魚介料理の嗜好度に関する調査の結果
最近の調査により、魚介料理を「好き」とする人が約46%と、調査開始以来の最低値となったことが明らかとなった。この調査は、マイボイスコム株式会社が2025年10月1日から7日の間に実施したもので、11,224名を対象に魚介類およびその料理に関する意識を探る内容となっている。特に、男性の10代から20代は、魚介料理を好む割合が3割弱と極めて低い。
魚介料理の食べる頻度
調査の結果、魚介類を「週2〜3回食べる」と回答した人が4割を占め、食べる頻度は高いものの、頻繁に食べない割合も一定なようだ。全体では5割強の人が週2〜3回以上魚介料理を楽しむ傾向があるが、70代ではこの割合が7割強となり、年齢とともに魚介料理の消費頻度が高くなることが見受けられる。
人気の魚介類と料理
調査対象者に好きな魚介類を尋ねたところ、「サケ」が72%と最も多く、続いて「サバ」「マグロ」「エビ」「サンマ」「アジ」が各50%台の支持を得ていることが明らかになった。また、好きな料理としては「刺身」「寿司」がともに8割弱を占め、また「塩焼き」も66%と高い数値を示している。女性ではサケやエビ、シラスの人気が高く、一方男性ではウナギやカツオが人気であることも興味深い。
魚介類購入時の重視点
魚介類を選ぶ際の判断基準としては、「価格」が59.2%と半数以上の人が重視しており、「鮮度」も56.3%で続く。興味深いのは、「調理のしやすさ」が特に女性から選ばれる傾向が高く、男女で意識の違いが明確であることだ。この点は、家事の役割分担や食文化にも関連していると言えそうだ。
魚介類の健康効果
魚介類の健康効果については、多くの人が「生活習慣病の予防」に期待していることが分かった。具体的には、51.2%がこの効果を期待しており、続いて「血液中の中性脂肪やコレステロールの改善」が42.6%、脳の健康維持などが約30%程度で回答された。これは、現代が健康志向であることと鮮やかに連動している。
調査結果からの不満点
多くの回答者が魚介料理に対する不満点として、鮮度の低さや臭い、値段の上昇、ネットスーパーの品揃えの乏しさなどを挙げている。特に、焼き魚の後始末や調理の難しさも多くの人が感じていることで、利便性の高い商品が求められているようだ。
調査を通じて、魚介類の好まれ方や消費傾向の変化が見えてきた。重視される点や期待される効果は、今後の魚介料理の販売や流通にも影響を与えることでしょう。私たちが食べる魚介類に対する理解を深めるため、ぜひ多くの人にこの調査結果を知ってもらいたい。