交通費補助制度
2023-09-15 10:57:40

脳性まひ児のための交通費補助金制度を発足したNPO法人サードプレイス

脳性まひ児支援の新たな取り組み



NPO法人サードプレイスとは?


最近、NPO法人サードプレイスが新たに実施した「交通費補助金制度」が注目を集めています。この制度は、脳性まひ児を育てる親たちの経済的負担を軽減し、リハビリ入院に向けた支援を目的としています。この団体は、脳性まひを抱える子どもたちとその家族が集うコミュニティを運営し、情報交換や相互支援を行っています。

「サードプレイス」は、特に出産におけるトラブルの結果として脳性まひを持つお子さんを育てる親たちのために設立されました。設立のきっかけは、子どもが分娩時に何らかの問題を抱え、周囲に相談できる相手が存在しなかったことです。この経験をもとに、サードプレイスでは親たちが共に支え合う場を提供することが求められました。今では、約200組の家族が集い、日々の育児や医療に関する情報を共有しています。

日本の脳性まひ児の現状


日本には今、約24,000人の脳性まひ児がいます。医学の進歩があっても、新たなる脳性まひ児は依然として毎年発生しています。脳性まひは、脳からの信号伝達が正常に行われず、筋肉に異常が生じることで発症します。これにより、子どもたちは定期的なリハビリテーションを必要としており、そのための病院訪問や長期入院が日常となっています。

特に、リハビリ入院にかかる交通費や宿泊費は、親たちにとって大きな負担となります。長距離移動を伴う入院の場合、1回の入院で10万円以上の交通費が必要になることも珍しくありません。これが、全国の脳性まひ児を抱える家庭にどれほどの負担をかけているか、一部の親たちには深刻な問題として捉えられています。そこで、サードプレイスでは交通費補助金制度を作り出しました。

交通費補助金制度の目的と運用


補助金制度は、サードプレイスの会員を対象に、リハビリや病院通いにかかる交通費の助成を行います。補助を受けたい家庭は、申し込みを通じて支援を受けられる機会が提供されます。寄付金は、様々な家庭の申請状況に応じて配分され、リハビリや医療にかかる費用を緩和することを目指しています。

例えば、沖縄県から北海道まで、遠地から病院へ通う親たちが少なくありません。そんな環境において、交通費が家計の重荷とならないように、サードプレイスは一助となりたいと考えています。

NPO法人サードプレイスの理念と展望


サードプレイスは、障がいをもつお子さんを育てる家庭が孤独を感じることなく、社会の一員として生活できるような環境を整えることを目指しています。親同士のコミュニティづくりのほか、障がい児育児に関する勉強会や情報提供、政策提言など、多角的なアプローチを通じて、障害児とその家族が安心して生活できる社会の実現に貢献しています。

今後もサードプレイスは脳性まひ児を持つ家庭に寄り添い、さらなる支援の充実を図っていくことでしょう。皆さんも、ぜひこの取り組みに目を向けてみてください。また、寄付などの協力を通じて、この活動を応援していただければ幸いです。

会社情報

会社名
NPO法人サードプレイス
住所
大阪市北区梅田1-1-3大阪駅前第3ビル 29階 1-1-1号室
電話番号
080-2022-7230

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