ドイツの新世界遺産
2019-08-08 10:01:34

ドイツの新たな世界遺産、エルツ山地とアウクスブルクの魅力を探る

ドイツの新たな世界遺産



2023年、ドイツの二つの地が世界遺産リストに追加され、その名はエルツ山地とアウクスブルクです。これらの地名は、日本でも広く知られており、特にエルツ山地はクリスマス飾りやくるみ割り人形の故郷として人気があります。アウクスブルクはロマンチック街道の一環であり、フッガー家や宗教和議など、興味深い歴史を持っています。

エルツ山地の鉱業遺産



ドイツとチェコの国境にまたがるエルツ山地は、特に鉱業の発展によりユニークな文化の発展を遂げた場所です。エルツの名は「鉱石」を意味し、この地域は中世から20世紀にかけて栄えた鉱山の歴史を持ちます。1168年の銀鉱発見以降、エルツ山地は欧州有数の銀産出地となり、他にも錫や鉛、鉄、コバルト、ウランなどの資源も採掘されました。この地域の美しい風景の一部として、多くの鉱山施設や博物館が残り、訪問者は当時の鉱業の様子を垣間見ることができます。

特に注目すべきは、エルツ山地が生み出した木製玩具や民芸品です。クリスマスシーズンには、ザクセン州のドレスデン近くに位置するザイフェン村で、独特のクリスマス飾りが展示され、旅行者を魅了します。エルツ山地のクリスマスマーケットは、日本の訪問者にとっても新たな発見の場となり、毎年多くの観光客が訪れています。

アウクスブルクの水管理システム



次に、アウクスブルクの水管理システムに目を向けましょう。このシステムは、持続可能な水の利用と革新的な水管理技術の代表例です。13世紀以降、アウクスブルクは欧州全体での模範となる水管理技術を発展させ、22の構成要素からなるこの遺産は、運河、水道システム、歴史的な噴水などで形成されています。

アウクスブルクでは、市内に53の橋とともに流れる水路が特徴的で、訪問者はこの水の流れが都市の発展に与えた影響を実感できます。市の中心には、ローテス・トーア(赤門)があり、ここから水源が供給され、今も清潔な飲料水として利用されています。この水管理の技術は、多くの都市に広まり、アウクスブルクはその先駆けとなりました。

旅行者にとっての魅力



この二つの新しい世界遺産は、ドイツを旅行する際の注目のスポットとなるでしょう。エルツ山地では鉱業の歴史を感じながら、クリスマスの雰囲気に浸ることができます。一方、アウクスブルクでは水管理の技術を学びながら、歴史的な街並みを楽しむことができます。また、世界遺産に登録されたことから、観光資源としての価値も高まります。

これらの遺産を訪れることで、ドイツの文化や歴史について深く理解することができ、特に日本の旅行者にとっては新たな発見の場となるでしょう。どちらの場所も、訪れる価値があるスポットです。是非、次回の旅行のプランに加えてみてはいかがでしょうか。

会社情報

会社名
ドイツ観光局
住所
東京都港区赤坂7-5-56ドイツ文化会館4F
電話番号
03-3586-0380

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