新たな災害対策協定
2025-03-10 15:29:32

佐川急便とNTTデータ、災害対策の新たな連携を始動

佐川急便とNTTデータの連携について



2023年、佐川急便株式会社と株式会社NTTデータは共同で防災・減災に向けた新しい包括連携協定を締結しました。これは、近年の気候変動や自然災害が頻発している状況を受けて、自治体や企業における迅速かつ効果的な対応体制の必要性が高まっているためです。この取り組みは、被災地におけるニーズの正確な把握や、救援物資の円滑な管理と配送の仕組みを整備し、人々の生活を守るための重要なステップとなります。

現在の状況と課題



自然災害の頻発に伴い、被災地での迅速な支援体制の確立は急務です。特に、南海トラフ地震のリスクが懸念される中で、物資輸送や救援活動がスムーズに行える環境づくりが求められています。そこで重要になってくるのが情報連携の強化です。災害時における物流とITシステムの統合的な活用により、効果的な情報伝達を実現することが、この協定の大きな目標です。

取り組みの概要



具体的には、佐川急便が持つ災害支援活動の豊富な経験と、NTTデータのデジタル技術を組み合わせることにより、効率的な課題解決を図ります。これには、備蓄品や支援物資を最適に管理できる新規事業の開発や、平時・有事問わず非常にユースフルな「備蓄物資の循環システム」の構築が含まれます。

効果と今後の展望



両社の強みを掛け合わせることで、災害発生時の物流の効率化を実現し、必要なモノを必要な時に必要な人に届ける「仕組み」の創造を目指します。また、平時から災害訓練を行い、その結果得られるデータを活用して、フェーズフリーな防災体制を確立していく考えです。今後もこの連携を深めることで、地域社会の安全と安心を支える新たなソリューションの開発に取り組む意向です。

佐川急便の取り組み



佐川急便は、全国に広がる物流網を有し、政府や自治体からの支援要請にも応じてきました。これまで、能登半島地震や東日本大震災、熊本地震など様々な災害時に、物資の輸送を行う指定公共機関として活動を展開してきました。特に「SAGAWA防災支援サービス」では、自治体や企業向けに災害備蓄品の一括管理や、支援物資の物流コンサルティングを行い、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。

NTTデータの役割



一方で、NTTデータは、ITサービスを通じて豊かで調和のとれた社会づくりに寄与しています。防災やレジリエンスに対する取り組みとして、コラボレーションプラットフォーム「D-Resilio連携基盤」を活用し、人と人、最新技術と人をつなげる情報提供の仕組みを構築しています。これは、各個人が必要としている情報をタイムリーに提供することで、よりハイレジリエントな社会の実現を目指すものです。

官民連携の重要性が増す中で、佐川急便とNTTデータの新たな協力体制は、地域における災害対応力の向上に直結する期待が寄せられています。今後もその活動に注目が集まることでしょう。


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会社情報

会社名
佐川急便株式会社
住所
京都府京都市南区上鳥羽角田町68番地
電話番号
03-3699-3614

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