食の安全意識調査結果
2024-11-18 10:04:14

【食の安全意識調査】消費者の本音:国産志向と添加物への懸念、情報源は意外な結果に

【食の安全意識調査】消費者の本音:国産志向と添加物への懸念、情報源は意外な結果に



株式会社ネオマーケティングが2024年9月10日~11日に行った「食の安全に関する意識調査」の結果が発表されました。全国の20歳以上の男女1000人を対象にしたインターネット調査で、現代の消費者の食の安全に対する意識や不安、情報収集方法などが明らかになりました。

食品を選ぶ際の基準:原材料表示への高い関心



調査によると、食品を選ぶ際に最も意識されている表示は「原材料名」で、全体の69.0%が普段から意識しているとのこと。健康やダイエットへの関心も相まって、「常に意識する」「よく意識する」と回答した人は37.3%にも上りました。「機能性表示」「製造所/産地」「販売者/ブランド」も半数以上の人が意識しており、消費者の食品選びにおける情報へのニーズの高さが伺えます。

食の安全への意識:食中毒への警戒感と農薬への無関心の二極化



食の安全についてどの程度意識しているかを聞いたところ、「細菌・ウイルスによる食中毒」を意識する人が65.3%と最も多く、調理や保存方法における衛生管理の重要性が改めて浮き彫りになりました。一方、「農薬」については、身体への影響が分かりづらいことや、消費者がコントロールできない部分があることから、意識していない人が53.9%と半数を超えました。この結果から、消費者の食の安全への意識は、直接的なリスクへの警戒と、間接的なリスクへの無関心の二極化を示していると言えるでしょう。

食品添加物、農薬、食中毒への具体的な不安



「常に意識する」「よく意識する」「たまに意識する」と回答した人に、食品を購入する際の不安について自由記述で回答してもらったところ、「食品添加物」への懸念が顕著に表れました。具体的には、「アステルパーム」「スクラロース」「ソルビン酸カリウム」といった特定の添加物名が挙げられ、消費者の関心の高さが分かります。「農薬」については、「キムチ」「レモン」「葉物野菜」などが不安視されており、国産農産物への懸念も少なくありません。「細菌・ウイルスによる食中毒」では「お刺身」「キノコ」「牡蠣」といった生ものへの不安が強まりました。輸入食品については、「アメリカ、カナダからの牛肉」「うなぎ」「冷凍フルーツ」などが不安視されており、輸入食品全般への不安も根強いようです。

食の安全対策:衛生管理の徹底と情報収集の慎重さ



食の安全について最近気を付けていることや不安に思ったことを自由記述で聞いたところ、猛暑の影響もあってか食中毒への警戒感が高まっていることが分かりました。具体的な対策としては、「まな板の煮沸洗浄」「調理器具の衛生管理」「肉に触れた手で他の物を触らない」「作った料理は冷蔵庫で保存する」など、衛生管理を徹底する人が多く見られました。また、サプリメントの安全性や輸入食品の安全性に懸念を持つ声も多く、情報収集の慎重さも伺えます。

国産食品への信頼:安全性への明確な意識



国産と外国産で「安全」の度合いは異なると思うか聞いたところ、97.2%の人が「国産の方が安全」と回答しました。近年、海外製品から有害物質が検出される事例が相次いでいることから、国産品への信頼感が非常に高いことが分かります。

価格よりも安全性:消費者の価値観



「安全度が高く高価な食品」と「安全度はあまり感じないが安価な食品」ではどちらを選ぶか聞いたところ、63.0%の人が価格よりも安全性を優先すると回答しました。物価高騰の中でも、消費者は安全性を重視する傾向が強いことが示されました。

安全性の指標:消費者の求める情報



食品を購入する際に「安全」だと感じる表現を自由記述で聞いたところ、「無農薬」「無添加」「無着色」といった言葉が多数挙げられました。これらの言葉が消費者に安心感を与える重要なキーワードとなっていることが分かります。また、「原材料の産地明記」「生産者の声」など、より詳細な情報を求める声も多くありました。

情報源:テレビと新聞の信頼性



食の安全に関する情報源を聞いたところ、「テレビ」が35.8%で最も多く、「新聞」が14.4%と続きました。SNSの影響力が拡大している中でも、食の安全という重要なテーマに関しては、テレビや新聞といった従来型のメディアが依然として重要な情報源となっているようです。

まとめ



今回の調査では、消費者の食の安全に対する意識の高さと、その複雑さが浮き彫りになりました。国産品への信頼、添加物や農薬への懸念、そして情報収集の慎重さなど、消費者のニーズを的確に捉え、安全で安心な食品を提供していくことが、企業にとってますます重要になっていると言えるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社ネオマーケティング
住所
東京都渋谷区南平台町16-25養命酒ビル
電話番号
03-6328-2880

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