京都府警察とauじぶん銀行が結んだ特殊詐欺対策の新モデル
最近、特殊詐欺の被害が深刻化している中、京都府警察とauじぶん銀行が手を組み、「京都モデル」と呼ばれる新しい協定を締結しました。このモデルは、特殊詐欺やSNS型投資詐欺、ロマンス詐欺といった犯罪に対抗するための革新的な取り組みです。
1. 協定の背景
特殊詐欺による被害は、最新の通信技術やSNSを悪用することでますます巧妙化しています。特に、不正に開設された預貯金口座が詐欺金の受け渡しに利用される傾向が強まっています。このような背景を受け、auじぶん銀行は京都府警察との連携を強化し、被害の拡大を防ぐための体制を整えることを決定しました。
2. 京都モデルの概要
「京都モデル」は、リアルタイムで情報を共有することによって特殊詐欺に関与する口座や被害者を迅速に特定できる仕組みです。この取り組みは、従来の警察と金融機関間の情報連携を一歩進めたもので、詐欺被害の早期発見に寄与します。
従来の情報連携モデル
- - 警察は不正口座情報を協定行に提供します。
- - 協定行は、その情報をもとに、自行の顧客や名義口座の確認を行います。
- - 被害の疑いがある顧客が確認された場合、警察へ情報提供を行い、被害拡大の防止に努めます。
京都モデルにおける新たな取り組み
- - 京都府警察が協定行の口座が不正利用されていると確認した場合、即時に口座の凍結を要請します。
- - 協定行は、口座凍結と同時に捜査に有益な情報を警察に提供します。
- - 京都府警察は、その情報をもとに迅速な捜査を進め、被害金の確保を行います。
3. 今後の展望
auじぶん銀行は、今後も警察庁や金融庁からの要請を踏まえ、法人口座を含む預貯金口座の不正利用を防止するための取り組みを強化していく考えです。官民連携の下で、金融犯罪の未然防止や捜査協力に努め、社会全体の安全と安心の向上に寄与することを目指しています。
協定行の一覧
以下の金融機関が協定行として参画しています(金融機関コード順):
- - 株式会社セブン銀行
- - ソニー銀行株式会社
- - 楽天銀行株式会社
- - 住信SBIネット銀行株式会社
- - auじぶん銀行株式会社
- - 株式会社イオン銀行
- - 株式会社ローソン銀行
- - 株式会社みんなの銀行
- - 株式会社UI銀行
- - 株式会社SBI新生銀行
この「京都モデル」によって、特殊詐欺の被害を未然に防ぐための具体的なアクションが期待されています。情報共有と迅速な対応が鍵となり、今後の成果が見込まれるところです。