地域の助け合いをデジタル化!JICUの実証実験
株式会社JICU(佐賀県鳥栖市)は、社内外の“ギブ”を可視化し、部門や世代を超えた助け合いの文化を築くための新サービス「ヒトノテミクス」を開発しました。このサービスでは、社員一人ひとりが提供できる支援(ギブ)をスマホアプリで登録し、組織内でシェアすることで、助け合いや新たな交流を促進します。現在、九州地域の企業を対象に、実証実験(PoC)に協力してくれる企業を最大2社募集しています。
「ヒトノテミクス」とは?
「ヒトノテミクス」は、社員の“好き”や“得意”を可視化し、組織内で人同士のつながりを強化するための関係性OSです。この取り組みは、株式会社JICUが過去に実施した社会実験「ジョブグルメ」の進化版として位置づけられています。「ジョブグルメ」は、地域の農家や飲食店が資金不足で外部に業務を依頼しづらい状況を解消するために、「仕事」と「現物の交換」をテーマにしたものです。この実験では結びつきが強まり、登録者数も急増し、地域の特性を活かしたマッチングが成立しました。
しかし、資金の流通の障壁が残ったことから、JICUは「ヒトノテミクス」を提案し、助け合いの文化をデジタル化して社内外でのスムーズな交流を図る方針を取っています。
実証実験の内容
今回の実証実験では、参加企業に対してPoC period(期間)中に「ヒトノテミクス」のサービスを無償で提供します。具体的な内容としては、社員が登録するギブには以下のものが含まれます:
- - Goods/Food(物・食べ物):農産物、余った備品などの交換
- - スキル:デザインや相談、趣味的なスキルも
- - ナレッジ:業界知識から個人の「好き」まで
- - Space(場):イベント幹事や交流会の開催など
これにより、メンバー同士の自然な会話やマッチングを生み出し、新しいネットワークを形成することが狙いです。また、効果測定を通じて、投稿数やチャット数、交換成立数を確認し、交流の活性化を図る予定です。
JICUの最近の成果
JICUは社内でのGunPocをもとに、地域の中堅および大手企業に対して高評価を得ています。特に、コミュニケーションの阻害要因として挙がった「世代間ギャップ」や「部門間の壁」を克服する方向へ向かっています。また、主要な調査では9割近くの企業がこのサービスに興味を示し、導入の検討を行っています。
参加企業への条件
今回の実証実験に参加する企業は、九州エリアでの拠点を持ち、従業員数が100〜500名規模の中堅から大手企業を対象としています。実施に向けては、社内での推進担当者の設定や、社員への利用案内などが必要です。また、実施期間は約3〜6ヶ月間を目安とし、企業のニーズに応じて調整されます。
応募方法
参加希望の企業は
こちらの応募フォームからお申し込みいただけます。フォーム送信後、担当者から改めて面談の案内が行われます。
会社概要
株式会社JICUは、「地域で働くことが最も誇らしい社会」をビジョンに、地域の中小企業に対するDX支援やコンサルティングを手掛ける企業です。約20名のプロフェッショナルが佐賀県を中心に、15業種55社以上への支援実績があります。企業名:株式会社JICU 所在地:佐賀県鳥栖市 代表取締役:水田侑宏。
地域のつながりを深め、助け合い文化を育てる「ヒトノテミクス」。あなたの企業も、新たな挑戦に参加してみませんか?